
犬をガイドする犬!仲間の目になりながら施設で暮らす犬が英国で話題
(前略)
シュールズベリーにあるドッグズ・トラストの広報担当者ハンナ・メイシーさんは「みなマディソンとリリーがいる犬舎の前は素通りでした。はなから興味ないといった風でしたね。」と語る。

「中には両目がないリリーを毛嫌いする人もいました。ちょっとショッキングですものね。」
リリーもマディソンもグレート・デーン。リリーは医療事故のせいで生後18ヶ月の時に両目を失った。それ以来マディソンはリリーのそばを片時も離れなくなった。
マディソンはリリーの盲導犬の役割を担い、リリーのリードになって方向を、あるいは吠えてその先には危険だと知らせている。
悲しいことに、今年7月リリーとマディソンのペアは飼い主がこれ以上飼えなくなったので施設にやってきた。それ以来2匹は新たな引き取り先を待っている状態が続いていた。施設にやってくる人々はリリーとマディソンには目もくれなかった。先週末までは。
地元新聞シュロップシャー・スターがマディソンのガイド犬としての驚くべき能力を伝えたところ大反響を呼んだ。
ニュースは数日のうちに全世界に配信され、2匹を引き取りたいという申し出が殺到した。南米のアルゼンチンからも引取りの申し込みがあったという。
「今まで一度も引き取りの申し込みがなかったのに、今では世界中から2匹を引き取りたいという申し込みが殺到するようになりました。」と広報担当者のメイシーさん。
(中略)
施設は殺到した申込みに嬉しい悲鳴をあげながら、2匹に適した引き取り先、何よりもこれからも2匹が一緒に過ごせる最適な家庭の選定を行っているところだ。
(中略)
メイシーさんは語る。「取材が増えてマディソンはちょっと神経質になっているようですね。マディソンにとって一番大事なのはリリーのそばにいて彼女が安全だと確認できることなのです。」
【PetPress.jp】 より
◇ ◇ ◇
「崖っぷち犬」を憶えてますか?
崖に取り残されて身動きできなくなった姿が連日テレビで放映されて、保護された後、飼いたいと希望する人が殺到して、抽選の結果ある女性に飼主権が渡りましたが、その後またその女性の健康上の理由で手放し、現在動物愛護管理センターで保護飼育されています。
日本の崖っぷち犬に関しては、その人の適正も考慮に入れず、抽選で飼い主を決めるという暴挙のために残念な結果に終わりましたが、リリーとマディソンはそんなことにならないように祈ります。飼い主は厳選して下さい。
しかし、世の東西にかかわらず、メディアに取り上げられると欲しがる人達がワンサカ現れるんですね。(;´д`)はぁ~
こういう話を聞くと、以前に当院のスタッフだったMさんの言葉を思い出します。
「野良犬、野良猫を貰ってもらうには頭にバケツや缶を被せて取れないようにして、テレビで取材してもらえばいいんだわ」
また誰かのスイッチが入りませんように・・・(-人-)
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(前略)
シュールズベリーにあるドッグズ・トラストの広報担当者ハンナ・メイシーさんは「みなマディソンとリリーがいる犬舎の前は素通りでした。はなから興味ないといった風でしたね。」と語る。

「中には両目がないリリーを毛嫌いする人もいました。ちょっとショッキングですものね。」
リリーもマディソンもグレート・デーン。リリーは医療事故のせいで生後18ヶ月の時に両目を失った。それ以来マディソンはリリーのそばを片時も離れなくなった。
マディソンはリリーの盲導犬の役割を担い、リリーのリードになって方向を、あるいは吠えてその先には危険だと知らせている。
悲しいことに、今年7月リリーとマディソンのペアは飼い主がこれ以上飼えなくなったので施設にやってきた。それ以来2匹は新たな引き取り先を待っている状態が続いていた。施設にやってくる人々はリリーとマディソンには目もくれなかった。先週末までは。
地元新聞シュロップシャー・スターがマディソンのガイド犬としての驚くべき能力を伝えたところ大反響を呼んだ。
ニュースは数日のうちに全世界に配信され、2匹を引き取りたいという申し出が殺到した。南米のアルゼンチンからも引取りの申し込みがあったという。
「今まで一度も引き取りの申し込みがなかったのに、今では世界中から2匹を引き取りたいという申し込みが殺到するようになりました。」と広報担当者のメイシーさん。
(中略)
施設は殺到した申込みに嬉しい悲鳴をあげながら、2匹に適した引き取り先、何よりもこれからも2匹が一緒に過ごせる最適な家庭の選定を行っているところだ。
(中略)
メイシーさんは語る。「取材が増えてマディソンはちょっと神経質になっているようですね。マディソンにとって一番大事なのはリリーのそばにいて彼女が安全だと確認できることなのです。」

◇ ◇ ◇

崖に取り残されて身動きできなくなった姿が連日テレビで放映されて、保護された後、飼いたいと希望する人が殺到して、抽選の結果ある女性に飼主権が渡りましたが、その後またその女性の健康上の理由で手放し、現在動物愛護管理センターで保護飼育されています。
日本の崖っぷち犬に関しては、その人の適正も考慮に入れず、抽選で飼い主を決めるという暴挙のために残念な結果に終わりましたが、リリーとマディソンはそんなことにならないように祈ります。飼い主は厳選して下さい。
しかし、世の東西にかかわらず、メディアに取り上げられると欲しがる人達がワンサカ現れるんですね。(;´д`)はぁ~
こういう話を聞くと、以前に当院のスタッフだったMさんの言葉を思い出します。
「野良犬、野良猫を貰ってもらうには頭にバケツや缶を被せて取れないようにして、テレビで取材してもらえばいいんだわ」


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この記事へのコメント
ハンナ・メイシーさんの
「はなから興味ないといった風でしたね。」
という言葉が印象的でした。
それではリクエストにお答えして・・・
「崖っぷち犬」
救出された犬は生後6ヶ月程度の雑種の雌
ということだが、野犬であろう。
この救出が行なわれた近辺では最近野犬が増加し
て問題になっているらしい。
行政は例によって無対策だが、子供が噛まれて
怪我でもすれば、駆除に乗り出すだろう。
救出された犬も駆除の対象であったことに間違いはない。
一方 マスコミはこのネタで大騒ぎし
スポンサー料も取って大もうけした。
この手のニュースはアメリカが得意とする内容で、
埋め草記事としてよく使われている。
一見美談と思われる軽薄な記事を書き散らし、
読者や視聴者の興味を誘うやり方である。
マスコミは部分的な救出劇のみ報道し、
その前後に見え隠れする社会矛盾は意図的に避けて通る。
いずれにせよ、今回の事件の背景にあるのは
日本人の無責任な体質と愚劣さである。
「矢鴨事件」
鴨は散弾銃による狩猟対象動物である。
散弾銃で即死せず、体内に有毒な鉛を埋められた
「半矢」状態の鴨は無数に存在するが、
同情する人は皆無である。
交通事故で死ぬツバメ。
釣り人の使うナイロンテグスで命を落とす
川や湖、海岸近くに棲む鳥。
マスコミは その前後に見え隠れする社会矛盾は
意図的に避けて通る。
取るに足らないトピックスを天下の一大事のように
報道し、自分たちの報道姿勢がいかに愛と倫理感
に満ちたものであるかをこれみよがしに主張した。
そして報道を見た人々は、その時々の感情や立場
によって無責任に言葉を置き換える。
鴨鍋をつつきながら矢鴨の行く末を深刻に論じ合っている。
このした記事も目にし・・・
「どの様な背景があるにせよせっかく
小さな命が助かったのだからイイじゃない!」
と思う反面、
どうしてもこうした矛盾からは抜け出せないのも本当です。
「はなから興味ないといった風でしたね。」
という言葉が印象的でした。
それではリクエストにお答えして・・・
「崖っぷち犬」
救出された犬は生後6ヶ月程度の雑種の雌
ということだが、野犬であろう。
この救出が行なわれた近辺では最近野犬が増加し
て問題になっているらしい。
行政は例によって無対策だが、子供が噛まれて
怪我でもすれば、駆除に乗り出すだろう。
救出された犬も駆除の対象であったことに間違いはない。
一方 マスコミはこのネタで大騒ぎし
スポンサー料も取って大もうけした。
この手のニュースはアメリカが得意とする内容で、
埋め草記事としてよく使われている。
一見美談と思われる軽薄な記事を書き散らし、
読者や視聴者の興味を誘うやり方である。
マスコミは部分的な救出劇のみ報道し、
その前後に見え隠れする社会矛盾は意図的に避けて通る。
いずれにせよ、今回の事件の背景にあるのは
日本人の無責任な体質と愚劣さである。
「矢鴨事件」
鴨は散弾銃による狩猟対象動物である。
散弾銃で即死せず、体内に有毒な鉛を埋められた
「半矢」状態の鴨は無数に存在するが、
同情する人は皆無である。
交通事故で死ぬツバメ。
釣り人の使うナイロンテグスで命を落とす
川や湖、海岸近くに棲む鳥。
マスコミは その前後に見え隠れする社会矛盾は
意図的に避けて通る。
取るに足らないトピックスを天下の一大事のように
報道し、自分たちの報道姿勢がいかに愛と倫理感
に満ちたものであるかをこれみよがしに主張した。
そして報道を見た人々は、その時々の感情や立場
によって無責任に言葉を置き換える。
鴨鍋をつつきながら矢鴨の行く末を深刻に論じ合っている。
このした記事も目にし・・・
「どの様な背景があるにせよせっかく
小さな命が助かったのだからイイじゃない!」
と思う反面、
どうしてもこうした矛盾からは抜け出せないのも本当です。
やっぱりスイッチが・・・・┳_┳)
元スタッフのMさんが、こうも言ってました。
「焼肉食べ放題の帰りに、娘と”ドナドナ”を歌いながら『悲しい歌だね』と涙しました」
^^;)
子供の頃に釣りに連れられて行って、釣った魚がバケツの中で弱っていくのを見るのが嫌でまた川に放してあげました。
父が鳥の猟が趣味で、冬になると獲物の鳥を土間にぶら下げて猟仲間と酒盛りしているのが嫌でした。
ある日、弾が当たったけど重症状態で生きている鳩を家に持ち帰って来ました。その鳩を助けることが出来なかったのを機に獣医になりたいと思いました。
そんな訳で私は猟も釣りもしません。
かといって肉を食べない訳ではありませんから偉そうなことは言えません。
直接手を下さないだけで逃げているだけかもしれません。
この動物は殺してもいい、こっちはダメとは人間が勝手に決めたことです。
結局その矛盾は、地球上に人類がいなくならなければ解決しないのではないでしょうか。
元スタッフのMさんが、こうも言ってました。
「焼肉食べ放題の帰りに、娘と”ドナドナ”を歌いながら『悲しい歌だね』と涙しました」
^^;)
子供の頃に釣りに連れられて行って、釣った魚がバケツの中で弱っていくのを見るのが嫌でまた川に放してあげました。
父が鳥の猟が趣味で、冬になると獲物の鳥を土間にぶら下げて猟仲間と酒盛りしているのが嫌でした。
ある日、弾が当たったけど重症状態で生きている鳩を家に持ち帰って来ました。その鳩を助けることが出来なかったのを機に獣医になりたいと思いました。
そんな訳で私は猟も釣りもしません。
かといって肉を食べない訳ではありませんから偉そうなことは言えません。
直接手を下さないだけで逃げているだけかもしれません。
この動物は殺してもいい、こっちはダメとは人間が勝手に決めたことです。
結局その矛盾は、地球上に人類がいなくならなければ解決しないのではないでしょうか。
2011/11/14(Mon) 11:30 | URL | いんちょ #-[ 編集]
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