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    SFTSについて続報
    2021年05月31日 (月) | 編集 |
    SFTS(重症熱性血小板減少症)は人とネコ科動物には強い病原性を示しますが、犬や他の動物では殆ど無症状と言われています。
    ところが最近、静岡市の動物病院で、亡くなった2頭の犬がSFTS陽性だったという報告がありました。
    2例とも発熱と血小板減少がみられたそうです。
    ただし、死因がSFTSだったのかは今の所はっきりしていません。

    1例は外飼いの中型犬で、ワクチンもノミ・ダニ予防もしていなかったそうです。

    もう1例は室内飼育のチワワさんで、時々山に散歩に行っていたとか。
    10日前にも山に行って、帰って来た時にマダニが付いていたそうです。
    ノミ・ダニ予防はレボリューションを付けていたようですが、残念ながらレボリューションの成分「セラメクチン」はマダニには十分な効果が期待できません。

    予防は「マダニを付けないこと
    これに尽きます。

     マダニに効果がある駆除剤を付ける。
     マダニがいる山や草むらには行かない、行かせない。


    ただし多くのマダニ駆除剤は、吸血することで効果を発揮するので、その時点でSFTSウィルスは体内に侵入している可能性は否定できないとか。
    だとすると、マダニと接触しないしか方法はありません。

    近年では「登山ブーム」+「ペットブーム」で山にワンちゃんを連れて来る人が散見されます。
    このこと自体について賛否が分かれているところではありますが、SFTSに関してはワンちゃん連れの登山・トレッキングは絶対やめた方がいいです。

    SFTSは人もマダニに刺されて感染しますから、真夏でも山に行く時は長袖・長ズボンで行くことをお勧めします。

    SFTS.jpg

    いんちょ

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