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    獣医師が新型コロナより恐れるもの
    2021年03月17日 (水) | 編集 |
    マダニ感染症「重症熱性血小板減少症候群」静岡県内初の患者発生

    マダニに噛まれることで感染する「重症熱性血小板減少症候群」の患者が静岡県内で初めて確認されました。県は春からマダニが活発になるため注意を呼びかけています。

    県によりますと5日、中部保健所管内の医療機関から「重症熱性血小板減少症候群」通称「SFTS」の患者が発生したと届け出がありました。

    「SFTS」はこのウイルスを持つマダニに噛まれることで感染します。

    患者は60代の男性で、2月28日に38℃の発熱があり医療機関を受診しましたが、4日経過しても熱が下がらないため血液検査を受けたところ感染が判明しました。

    発熱、筋肉痛、下痢の症状があり、現在入院中ですが命に別条はないということです。

    男性にマダニに噛まれた形跡はないものの、職業上動物に接触することが多く、県はマダニに噛まれた動物から感染したのではないかとみています。
    FNNプライムオンライン より

    ◇          ◇          ◇

    ↑ちょっと古い記事ですみません。

    以前にも当ブログ「マダニの恐怖」の時にもお知らせしました「SFTS」ですが、静岡県内で人での感染が確認されました。
    猫では既に数例報告がありましたが人では初めてです。

    SFTS.jpg

    この病気の恐ろしいのは、その致死率(27~30%)もさることながら、感染経路が未だはっきり分かっていないことです。
    他県の報告によると、獣医師がSFTS疑いの動物の診療をする時に、手袋・マスク・フェイスガードなどの防御措置をしていたにもかかわらず感染してしまった例もあるとのことです。
    一体どうやったら防げるの??

    また、SFTSは人とネコ科動物には強い病原性を示しますが、犬や他の動物では殆ど無症状だそうです。
    つまり、ダニに刺されて感染している犬が、無症状の内に飼主や周りの人(獣医師を含む)に感染させてしまうかもしれないということです。
    これはヤバイですっ!

    更に、先日富士市内で事故死した狸の血清を調べたらSFTSの抗体が陽性だったようです。
    もうすぐ近くにまでSFTSウィルスは来ています。

    野生動物には安易に手を出さないこと。
    特に具合の悪い野良猫を素手で触らないこと。

    外に出る犬猫はマダニ駆除をしっかりすること。
    出来れば猫は室内飼育を。


    あなたとあなたの猫ちゃん(と私)を守るために。

    厚生労働省HPの重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&Aもご覧ください。

    いんちょ

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