
このコロナ禍の中、静岡県の獣医師たちをザワつかせる事件が起きています。
今まで西日本(九州・四国・中国地方)でのみ流行していたバベシアという、溶血性貧血を引き起こす原虫が静岡県内で多発しているという発表がありました。

赤血球に寄生したバベシア
(InterZoo「小動物寄生虫鑑別マニュアル」より)
バベシア原虫は主にマダニによって媒介されますが、輸血や闘犬時の血液の接触でも感染することがあります。

治療はなかなか厄介で、抗原虫薬や3種の抗生物質の併用療法などですが、副作用の危険が伴います。
しかも症状が消えて治ったように見えても、実は体内から完全に駆虫することが困難なのです。
様々なストレスや免疫抑制剤などの投与、手術などで再燃する可能性があり、生涯再発に警戒する必要があります。
ところで、なぜ最近になって静岡県で多発するようになったかというと、バベシア流行地域である山口県で野犬の子犬たちを動物愛護ボランティアさんが保護して静岡県内に連れて来て里親を探す活動をしているのですが、その子犬の複数にバベシアが見つかったというものです。
このまま放っておくと静岡県もバベシアが蔓延してしまいかねません。
交通網の発達によりウィルス疾患ばかりか寄生虫疾患まで容易に拡大するようになってしまいました。
パンデミックを起こすのは間違いなく人間です。
感染経路は主にマダニの媒介なので、感染犬はもちろん外出するワンちゃんはマダニ駆除をしっかりして、是非拡大防止をしていただきたいと思います。
因みに、犬に感染するバベシア種は、猫や人に感染性を示しません。

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今まで西日本(九州・四国・中国地方)でのみ流行していたバベシアという、溶血性貧血を引き起こす原虫が静岡県内で多発しているという発表がありました。

(InterZoo「小動物寄生虫鑑別マニュアル」より)
バベシア原虫は主にマダニによって媒介されますが、輸血や闘犬時の血液の接触でも感染することがあります。

治療はなかなか厄介で、抗原虫薬や3種の抗生物質の併用療法などですが、副作用の危険が伴います。
しかも症状が消えて治ったように見えても、実は体内から完全に駆虫することが困難なのです。
様々なストレスや免疫抑制剤などの投与、手術などで再燃する可能性があり、生涯再発に警戒する必要があります。
ところで、なぜ最近になって静岡県で多発するようになったかというと、バベシア流行地域である山口県で野犬の子犬たちを動物愛護ボランティアさんが保護して静岡県内に連れて来て里親を探す活動をしているのですが、その子犬の複数にバベシアが見つかったというものです。
このまま放っておくと静岡県もバベシアが蔓延してしまいかねません。
交通網の発達によりウィルス疾患ばかりか寄生虫疾患まで容易に拡大するようになってしまいました。
パンデミックを起こすのは間違いなく人間です。
感染経路は主にマダニの媒介なので、感染犬はもちろん外出するワンちゃんはマダニ駆除をしっかりして、是非拡大防止をしていただきたいと思います。
因みに、犬に感染するバベシア種は、猫や人に感染性を示しません。


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