
牛にシマウマのシマ柄を塗ったところ
虫除け効果が確認される
シマウマにはなぜシマ模様があるのだろう?その理由をめぐっては長いこと科学者の間で様々な仮説が出されていたが、2014年のアメリカの研究で、害虫が寄りつかないようにするための模様であるという説が打ち出され、これが最も有力となった。

そしてやはりその説は本当だったようだ。
『PLoS ONE』(10月3日付)に掲載された研究によると、牛にシマウマのペインティングを施したところ、サシバエなどの吸血虫に刺される回数が半減したという。
<中略>
兒嶋朋貴氏らによる実験では、ウシの黒毛和種6頭に白と黒のシマ模様を描き、3日間、高解像度カメラで定期的にウシにたかった虫の数を数え、さらに牛がハエを追い払う仕草(尻尾をふる、足をばバタつかせる、皮膚をピクつかせる)をしていないかどうかを観察。
これに加えて、黒のシマ柄で塗ったウシと何もペイントしなかった牛の様子も観察した。

(a)白の塗料でシマウマ柄にした牛、(b)黒の塗料でシマ柄を塗った牛、(c)何も塗らない牛
その効果は目覚しかった。しま模様にした牛にたかるバエの数は、何も塗らなかった牛や黒く塗った牛の半分以下でしかなかったのだ。
また、シマウマ模様の牛がハエを払う仕草はおよそ20%少なく、それだけ鬱陶しいハエの影響を受けなかったらしいことが窺えた。

一般にサシバエの対策には殺虫剤が用いられているが、シマ模様のペイントなら有害な化学物質を使う必要がなく健康的であり、安く、しかも環境にも優しいと研究グループは説明している。
今後は牛にシマウマ模様を施したウシジマくん仕様の牛がいる牧場の風景が当たり前の世界になっているかもしれない。

◇ ◇ ◇
これは面白い!
昔、私が聞いていた「シマウマの縞はライオンなどの天敵の目をくらませるため説」は有力じゃなくなったってことですね。
まあ全否定ではないでしょうけれど。。。
こういうお金が掛からない方法って大好きです!
防虫剤や殺虫剤などの薬品を一切使わず虫よけが出来るとなったら、素晴らしいですね。
後はどれくらいの密度、どれくらいのクオリティの縞々でも効果があるか気になるところです。
てことは・・・
ネイティブな方々の縞々フェイスペイントは虫よけ効果も狙っていたんでしょうか??


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