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    コクシジウム
    2016年05月24日 (火) | 編集 |
    まだ生後1か月くらいの子ネコちゃんを保護したという方がいらっしゃいました。
    主訴は猫風邪による結膜炎でしたが、念のため検便をしました。

    すると

    コクシジウム

    目玉焼きのようなものが多数見つかりました。
    これはコクシジウムという原虫の一種です。

    この原虫はとても小さく、また全視野で1~2個しかないことが多いので見落としやすいのですが、この子の便には大量に出ていたので発見は容易でした。

    コクシジウムのライフサイクル

    ワンニャンの腸粘膜上皮に寄生して水様性の下痢を起こしたりします。
    他のウイルス感染症と重複感染があったり、免疫力の低下により症状が重くなると、血便や脱水、貧血、栄養失調、体重低下などの症状を起こします。

    治療は抗原虫剤のサルファ剤の投与をします。
    なかなか駆虫するのが厄介で、サルファ剤を2週間くらい飲ませます。

    ところでこのネコちゃん、寄生していたのはコクシジウムだけではありませんでした。

    コクシジウム&回虫 (2)

    コクシジウム&回虫 (1)

    コクシジウムと猫回虫の奇跡のコラボ!

    嬉しくないですね~。(^_^;)

    いんちょ

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