あい動物病院の周りで起こった出来事や、気になるニュース、趣味のこと、思ったことなどを 気の向くままのんびり書いていきます。
    子宮蓄膿症
    2015年10月23日 (金) | 編集 |
    女を診たら妊娠と思え
    という格言が人のお医者さんの間ではあるとか。
    真偽のほどはわかりませんが、漫画からの受け売りです^^;)

    しかし獣医界でも
    未避妊の雌が来たら子宮蓄膿症と思え
    という言い伝えがあります。私が言ってるだけですけど・・・

    開放性子宮蓄膿症は陰部から血膿状の分泌物が認められますから診断は容易ですが、閉塞性の場合は”何となく元気がない”、”食欲が落ちた”、などの漠然とした症状なので、これは何だろう?ということになります。
    閉塞性子宮蓄膿の病状が進むと、腹部の張り、多飲多尿、嘔吐、下痢、脱水などを起こし、腹膜炎を併発したりします。


    一昨日、元気・食欲が無いという主訴でチワワさんが来院しました。
    嘔吐も下痢も無し。
    体重減少は無く、発熱もなし。
    心音も呼吸音も正常。
    でも、食べてない割にお腹が張っているような・・・。

    カルテを確認すると性別は未避妊の雌。
    最近になって当院に来てくれるようになったワンちゃんで、当院では避妊手術の経歴がありません。
    「この子、避妊手術はしてますか?」
    「いいえ」
    となったらまず子宮蓄膿症を疑わなくっちゃ。

    こういう時に一番役立つ検査は超音波診断装置(エコー)」です。
    ワンちゃんのお腹にプローブを当てると膀胱の他に液体が貯留した袋がいくつか見えます。
    「子宮蓄膿症です」

    治療は人の虫垂炎(盲腸)と同じく、内科(薬で散らすってやつですね)と外科手術がありますが、再発の発生率が高いので余程のことがない限り手術を勧めます。
    このワンちゃんも一晩の内科療法の後、卵巣子宮全摘出手術をしました。

    念珠状の子宮蓄膿
    ↑摘出子宮
    大丈夫な方だけクリックしてください

    よくある閉塞性子宮蓄膿症はソーセージ状に膨れた左右子宮が1本づつあるのですが、この子は溜まった膿が子宮がくびれて数珠状になっていました。
    これでは陰部から膿が出てこないはずです。
    重さは手術前のワンちゃんの10%もありました。
    お腹の中は腹膜炎を起こしていました。 ;´д`)
    もうしばらく放っておかれたら子宮が破裂していたかもしれません。
    アブナイアブナイ。

    チワワさんは手術翌日にも関わらず今日はゴハンを食べてくれました。
    やったー、これで一安心ですぅ~~!

    こういう症例や乳腺腫瘍の子たちを沢山診ているので、動物病院では避妊手術をお勧めするワケです。

    いんちょ

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