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    弧虫症
    2015年03月28日 (土) | 編集 |
    幼い頃に生きたカエルを食べていた29歳女性、脳から8cmの寄生虫。(中国)

    中国・雲南省でこのほど脳外科手術を受けた女性の脳から8cm長の寄生虫が見つかり、話題となっている。
    幼い頃に生きたカエルを食べたことがあるという。

    中国・雲南省の昭陽の病院は、6年にわたり激しい頭痛に苦しみ、最近ついに職場で倒れてしまったYin Mengさんという29歳の女性の脳から、8cm長の白い寄生虫が除去されたことをこのほど発表した。

    これは弧虫症(スパルガヌム症)と呼ばれるもので、飲み水のほか、カエルやヘビなどを食べることにより条虫が体に寄生し、Mengさんの場合は脳に侵入して激しい頭痛をもたらしていた。
    中国では生のカエルが秘伝の湿布薬といわれることがあり、傷口から条虫が侵入する例もあるという。

    Mengさんも例外ではなく、5歳のころに祖母に言われて生きたカエルを食べていた記憶があった。
    それが彼女の体内で20年以上生き延び、辛い神経症状を引き起こしていたことに人々は震撼。
    ペルーの一部の人々の間ではカエルをミキサーにかけてジュースとして飲む習慣もあるようだが、中国では最近、この生き物を食することの危険性が改めて呼びかけられている。

    Tech insight Japan より

    ◇          ◇          ◇

    だからあれほどよく火を通してから食べろと言ったのに。 -”-+)

    弧虫症は犬や猫を終宿主とするマンソン裂頭条虫幼虫が人に寄生して起きる病気です。

    マンソン裂頭条虫
    マンソン裂頭条虫

    ワンニャンの糞中の虫卵が孵って第一中間宿主のケンミジンコの体内に入ると更に成長した幼虫になります。
    そのケンミジンコを第二中間宿主のカエルヘビなどが食べて、幼虫は更に成長します。
    そのカエルやヘビをワンニャンが食べれば成虫になりますが、人が食べると幼虫(プレロセルコイド)のまま寄生することになります。

    マンソン生活環
    マンソン裂頭条虫の生活環

    幼虫でも8cmになるんですね。

    カエルやヘビを食べる場合はよく火を通しましょう!

    寄生虫の勉強をしていると生食(なましょく)は危険だなぁ~と思います。

    ところで、ワンニャンたちも野生生活を送る機会がグッと減ったせいか、マンソン裂頭条虫の寄生は少なくなりました。
    中間宿主にミジンコやカエルなどが必要なため水辺で放浪している子に多いです。
    時々保護された子猫の検便でマンソンを見つけますが、富士川沿いや田子の方から連れて来た子が多いですね。

    いんちょ

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