あい動物病院の周りで起こった出来事や、気になるニュース、趣味のこと、思ったことなどを 気の向くままのんびり書いていきます。
    治療するリスク vs 放っておくリスク
    2015年02月20日 (金) | 編集 |
    病気の治療には多少なりともリスクが伴います。
    どんな薬にも副反応がありますが、そのリスクより期待できる治療効果の方が大きい場合にその薬を服用します。
    しかし、抗がん剤の様にリスクと効果が近いような薬の場合は大変悩ましいです。
    そしてそこに”費用”という大きな障壁が加わりますから、更に問題は複雑になります。
    (最近ではリスクを過大に評価する人が時々いらして、より慎重な対応を迫られることもあります)

    手術となると更に厄介です。
    麻酔を掛けて身体にメスを入れるのですから、健康体でも一定のリスクはあります。
    そこに基礎疾患があったり体力が低下していればリスクはずっと大きくなります。
    しかし、手術しないで放っておく方がリスクが高い場合は危険を冒してでも手術することになります。

    ただそのリスクの高さは数値化できるハズもなく、其々の獣医師の知識、経験および”勘”によって判断されます。
    なので人によって判断が違ったりすることもあるわけです。


    先日1本の電話が当院に掛かって来ました。
    初診で往診を希望されています。
    お話を伺うと
     ・約11歳の中型犬の女の子
     ・他院にて、ある疾患の治療中
     ・乳腺にしこりが出来て、大きくなってきた
     ・手術を希望したが、その疾患が治らないと出来ないと言われた
     ・治療しながら様子を見ていたが更にしこりが大きくボール大になってきた
     ・それでも手術出来ないと言われ、困って手術してくれる病院を探している

    とのことでした。
    とにかく診ないことには始まらないので往診で伺うと、紀州犬くらいの大きさのワンちゃんに、なんとドッヂボール大の腫瘍が下腹部からぶら下がっていました。
    (ボールというからテニスボールかと思ってました・・・ ̄_ ̄;)
    大きな腫瘍は地面スレスレで、小屋の段差ではぶつかったりします。

    ワンちゃん本人は元気もあるし食欲もバリバリ。
    腫瘍が邪魔して歩き辛そうではありましたが、庭をあちこち歩き回って、私を見て吠えています。
    ちゃんと検査しなければハッキリとしたことは言えませんが、このデッカイ腫瘍を放っておくリスクの方が高いように思われました。
    その旨を飼い主さんにお話しすると、
    「お願いします」
    とのお返事でした。

    巨大乳腺腫 (1)
    ドーン!

    これはやるっきゃないでしょ! o( ̄^ ̄;)

              ・・・つづく

    いんちょ

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    コメント
    この記事へのコメント
    それをほっておくって判断が信じられないのですが・・・
    よくあることなの?
    2015/02/21(Sat) 00:03 | URL  | せんせい #-[ 編集]
    >せんせい
    基礎疾患によるし、獣医師にもよります。

    その答え(になるかな?)は今日のブログで!
    2015/02/21(Sat) 09:48 | URL  | いんちょ #-[ 編集]
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