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    ジアルジア
    2015年02月03日 (火) | 編集 |
    ジアルジア症というのはジアルジア (Giardia lamblia) とよばれる原虫を原因とする寄生虫病です。

    ジアルジア電顕写真
    ジアルジア電顕写真

    人獣共通感染症で、以前はランブル鞭毛虫と呼ばれていました。
    ヒトやイヌ・ネコを含む多くの哺乳類の消化管で増殖します。

    主な症状は下痢を主徴とする胃腸炎ですが、全く無症状の場合もあります。

    診断は検便によりますが、実はこれがなかなか検出が難しいんです。
    顕微鏡で糞便中のジアルジアを探しますが、長径が15~20μm(赤血球の2倍程度)しかなく、しかも透明ですから、ウ〇チの中から探し出すのは非常に困難です。

    ジアルジアシスト

    下痢便の場合には時に栄養型虫体が現れることがあり、鞭毛で動き回っているので見つけやすいです。

    ジアルジア栄養型
      ↑これは染色されているので分かりやすいですが、無染色では透明です

    でもこれはいつも出現するわけではなく、顕微鏡による検便でのジアルジアの検出率は30%程度ともいわれています。

    しかし、最近になってジアルジア検出のための救世主が出現しました!

    スナップジアルジア検査
    スナップ・ジアルジア

    糞便中のジアルジア抗原を酵素免疫測定法を用いて検出します。
    その感度は95%、特異性99%!

    スナップジアルジア説明
    スナップジアルジア判定


    下痢の子犬さんが来ました。
    まだ飼い始めて3日目だそうで、環境変化によるストレスはピークで、それだけでも下痢原因にはなり得ます。
    とりあえずまずは顕微鏡による検便をしてみましたが、寄生虫は見当たらず、細菌の様子も普通、ジアルジアも見つかりません。

    そこでスナップ・ジアルジアの検査をしてみたら

           スナップジアルジア

    バリバリの陽性です!w( ̄◇ ̄)w
    抗原虫剤を飲ませていただくことになりました。

    今まで見逃すことが多かったジアルジアですが、これからはバッチリ見つけまっせ~。

    いんちょ

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