あい動物病院の周りで起こった出来事や、気になるニュース、趣味のこと、思ったことなどを 気の向くままのんびり書いていきます。
    愛知県で犬のエキノコックス
    2014年04月08日 (火) | 編集 |
    愛知の野犬からエキノコックス 北海道外で2例目

     愛知県は8日、阿久比町で3月に捕獲した野犬1頭のふんから、人に重い肝障害を引き起こす寄生虫エキノコックスの虫卵が確認されたと発表した。虫卵に汚染された生水や山菜を口にすると人に感染するが、人から人には感染しない。

     県によると、エキノコックスはキタキツネや野ネズミにすみ着くことが多い。人には肝臓に寄生し、数年から十数年の潜伏期間後に肝機能障害が現れ、死に至ることもある。北海道での患者の報告は年10~20人ほど。道外では、北海道から来た人に確認された例はあるが、人以外で感染が見つかるのは2005年の埼玉県での犬に続き2例目だ。

     今回愛知県で虫卵が見つかったのは、阿久比町矢高の山野で捕獲された雄の成犬から。県内の動物病院がふんの提供を受け確認した。県は同町を中心に野犬の捕獲を続け感染状況を調査中。「飼っている犬で感染が心配な人は獣医師に相談を」と呼びかけている。

    「朝日新聞digital」より

    ◇         ◇          ◇

    エキノコックス

    エキノコックスはキツネや犬を終宿主とする寄生虫です。
    成虫は終宿主の小腸に寄生して卵を産み、糞便と共に外に出ます。
    虫卵の付いた草や水を中間宿主のネズミが口にすると、卵は小腸で孵化して肝臓に入り、幼虫はブクブクと泡のような形態で増殖します。
    幼虫を持ったネズミを終宿主が捕食して感染します。

    人は中間宿主なので、虫卵の付いた山菜・水などを摂取することによって感染します。

    エキノコックスライフサイクル
    エキノコックスのライフサイクル
    「国立感染症研究所HP」より

    エキノコックスの成虫は宿主に対してほとんど害が無く無症状です。
    しかし、中間宿主のネズミや人、豚においては肝臓が侵されて時に致死的となります。
    やっかいなことに人での潜伏期間は十数年にも及び、自覚症状(倦怠感、黄疸など)が現れた時には手遅れになることもあります。

    エキノコックス患者情報
    人のエキノコックス患者の発生状況
    「国立感染症研究所HP」より


    冒頭の記事で「北海道外で人以外で感染が見つかるのは2005年の埼玉県での犬に続き2例目」とありますが、人の患者さんはそれに比べると多いですね。
    犬より人の方が北海道を訪れる機会が多いのもありますが、中には北海道には行ったことが無い人が罹患している場合もあるようで、感染源が不明です。
    本州以南でも野生動物の徹底した調査が必要かもしれませんね。

    ちなみにエキノコックスは予防できます。
    感染しているワンコ(やキツネ)には条虫の駆虫薬を与えます。
    それから人は、山野の生水は飲まない、手洗いの励行、野草やウ○コは良く火を通して食べる事ですね。^^;)

    いんちょ

     ←よかったらポチッとクリックしてください
    関連記事
    コメント
    この記事へのコメント
    こわっ!自分も、わが可愛いマイエリーとりくも気をつけないと。
    2014/04/11(Fri) 11:20 | URL  | LOVEラック #-[ 編集]
    >LOVEラックさん
    ワンちゃんは野ネズミや豚や人を生で食べない限り心配ないですよ。

    やっぱり問題は人への感染ですが、
    野山に行った時は生水を飲まない、手をよく洗うなどの基本的な注意をすれば心配ありません。
    2014/04/11(Fri) 14:30 | URL  | いんちょ #-[ 編集]
    コメントを投稿
    URL:
    Comment:
    Pass:
    秘密: 管理者にだけ表示を許可
     
    トラックバック
    この記事のトラックバックURL
    この記事へのトラックバック