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    あい動物病院の周りで起こった出来事や、気になるニュース、趣味のこと、思ったことなどを 気の向くままのんびり書いていきます。
    子宮蓄膿症の子宮から
    2017年07月05日 (水) | 編集 |
    他院さんからのご紹介で、子宮蓄膿症のワンちゃんが来院されました。
    食欲が無くて元気も無いとのこと。
    内科治療で改善しなかったので手術をご希望です。

    血液検査で若干の脱水はありますがその他にはそれほど異常はみられません。
    それならば点滴をしながら早めに手術をしましょう、とお預かりしました。

    麻酔をしていつものように卵巣と子宮を摘出します。
    すると子宮の中に何やら豆粒サイズの遊離物が4つもありました。

    モザイク
    (クリックするとモザイクの無い画像が見えます)

    なんだこれ?
    こんなの初めて。

    子宮を切開して出してみると、

    子宮内異物 (1)

    膿の中に↑こんなのが埋もれていました。
    石というほど硬くなく、丁度煮豆のような感じで、指で摘まむと潰れます。
    中身を確認しても無構造の塊でした。

    恐らく長い時間をかけて、子宮内の粘膜やら血液やらが固まって塊になって、それが排出されずに子宮内に留まってしまったのでしょう。
    もしかしたらそれが子宮蓄膿の原因になったのかもしれません。

    何年やっても色々な初経験ができますね~。

    いんちょ

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