あい動物病院の周りで起こった出来事や、気になるニュース、趣味のこと、思ったことなどを 気の向くままのんびり書いていきます。
    砂状結石
    2017年03月15日 (水) | 編集 |
    ワクチン接種に来院されたワンちゃんが、待合室でしちゃったオシッコに血が混じっていました。
    血尿したのはその時初めてということで飼い主さんも驚いていました。
    「そういえば、2か月前くらいから頻繁にオシッコするようになったような・・・」

    急遽ワクチンを延期して膀胱の検査です。

    エコーで膀胱を診ると

    結石エコー2

    ガッツリ結石が写っています。

    結石エコー2解説

    エコーは超音波の反射を画像にする装置なので、固い物に当たると殆ど音を反射させてしまい、それより後方には音波が届かずに影(シャドー)が出ます。

    確認のためにレントゲンを撮ってみました。

    砂状結石1

    あれ?写ってない?

    1月に手術したワンちゃんの場合

    膀胱結石

    こんな風にはっきりと写っていました。
    これはまた例のレントゲン透過性の結石なのかな?

    今回のワンちゃんのレントゲン画像のコントラストを調整して、目を凝らしてよ~くみると

    砂状結石2

    何となくそれらしい物がうっすらと見えるような見えないような・・・
    (; ̄д ̄)
    もう一度エコーで確認してみましたが

    結石エコー1

    やっぱり膀胱結石間違いなし。
    これは摘出するしかないですね。

    日程を調整して、後日手術をしてみると

    砂状結石摘出

    細かいゴツゴツの砂状の結石でした。
    つまりレントゲンを撮る時に台の上に寝かせて撮った時、砂状の結石が薄く広がった結果、レントゲンが透過してしまったんですね。

    結石の成分分析の結果は「リン酸アンモニウムマグネシウム(ストラバイト)」でしたから、通常は大きな塊の結石になってレントゲンにも写るはずですが、こういうケースもあるんですね。

    別のワンちゃんですが、やはりエコーで

    砂状結石エコー3

    結石の像が見えましたが、レントゲンでは

    砂状結石3

    全く見えません。
    この子はもっとサラサラの砂状でした。(写真撮り忘れた!>_<)
    分析の結果「ケイ酸」の結石でしたから尚更レントゲンには写りません。

    どちらも検査の時、レントゲン撮影だけだったら
    「結石はありません」
    となっちゃいます。
    結石の検出にはエコーを診ないと見落とすかもしれませんね~。

    いんちょ

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