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    あい動物病院の周りで起こった出来事や、気になるニュース、趣味のこと、思ったことなどを 気の向くままのんびり書いていきます。
    ニャンコの壷形吸虫
    2015年01月28日 (水) | 編集 |
    ニャンコさんが下痢しているということで来院しました。
    持ってきてくれたウ〇チはトイレの紙砂に絡む水様便です。

    早速検便をしてみると

    壺形吸虫の卵 (1)

    壺形吸虫の卵 (2)

    こんなのが沢山見つかりました。

    これは壺形(つぼがた)吸虫の卵です。

    壺形吸虫(成虫)
    壷型成虫

    壺形吸虫はその名の通り、壺のような形をした2mm程の大きさの虫で、ニャンコの小腸粘膜に固着して寄生しています。
    症状は軟便、食欲不振、栄養障害、削痩などですが、無症状なこともよくあります。
    全国的に見てもあまり多い寄生虫ではありません。

    ライフサイクル(生活環)は2つの中間宿主をとります。

    壷型生活環

    糞便中に出た虫卵は水中で孵化して「ミラシジウム」となって、

    hiramakigaimodoki.jpg

    第1中間宿主のヒラマキガイモドキの体内に入って「スポロシスト」⇒「レジア」⇒「セルカリア」と成長します。
    「セルカリア」は第2中間宿主のヘビカエルの体内に入って「メタセルカリア」となります。
    「メタセルカリア」を持っているヘビやカエルを生食(なましょく)することでニャンコに入り、成虫になります。
    しっかり火を通してから食べましょう。 *^^*)

    必ず中間宿主が必要ですから、室内飼育のネコちゃんでは心配ありません。

    ところでヘビやカエルを第2中間宿主とする寄生虫に「マンソン裂頭条虫」がいます。

    マンソン裂頭条虫
    マンソン裂頭条虫


    なので同時に寄生しているケースが多いですが、今回は壺形だけでした。

    冒頭のニャンコさんは駆虫薬の注射をしましたが、1回の駆虫では駆除できないこともありますから、また1週間後に来ていただくことになっています。

    いんちょ

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