
二俣には大勢の登山客が休憩していました。

ここには簡易トイレがあり、大樺沢を登ってきた人たちにはとっては最初のトイレ休憩地となります。
この先は山頂近くの北岳山荘か肩の小屋、少し戻って御池小屋に行かなければトイレはありませんから、皆さん出来るだけトイレを済ませようとしています。
私は全く尿意も便意も無いし、飲んだ水分はほとんど汗となって放出していますので、ここは1分ほどの休憩でスルーします。(御池小屋で5分休んだし)

ここから多くの人が右俣(肩の小屋方面)に向かいますが、雪渓を登りたい私は左俣(八本歯のコル方面)を目指します。
「アイゼンは無くても大丈夫」
と言われていたので持っていきませんでしたが、雪渓の上はやはり滑ります。
しかも雪渓の縁の一部は

雪の下が溶けていて空洞になっているので、知らずに乗ったらドッスンです。
それはヤバイので、右俣の雪渓を渡った後は、

雪渓の脇の岩場を登って行きます。
さて、二俣を過ぎた頃から霧が立ち込めてきました。

山頂はおろかこれから向かう方向も霧で隠されています。
雪渓の上端まで登って下を見下ろすと、天気が良ければ鳳凰三山や広河原辺りが見えるのですが、

二俣付近も見えません。 ;´д`)
左俣方面の登山者は数えるほどしかいません。
そこを霧が立ち込めてくるとなると、頼りは登山道に付けられた赤い印です。

毛無山で迷った時にこの赤い印を辿って行けば良いことを学びました。
練習の甲斐があったというもんですが、中には

矢印の方向と文字の方向が違うことがあり惑わされます。 °◇°)
どうやらこれは下山に人のための表示ではないかと・・・。
紛らわしい!

雪渓を過ぎて、しばらく岩場を登って行くと、名物(?)の木のハシゴが連続するところに来ました。




これがまた疲れている脚には堪えます。 >_<)
「ヨイショ、ヨイショ」とか「1、2、1、2」とか自然に声が出てしまいます。
私にとっては一番の難所だったかもしれません。
この辺りから景色も本当なら絶景のハズですが、



霞んだりぼやけたり・・・・・とても残念でした。
綺麗な景色を撮るために重たい思いをして一眼レフを持っていったというのに、全然役に立ちませんでした。 _ _;)
ハシゴを登りきると八本歯のコルに到着です。

山頂まであと1時間20分。もうひと踏ん張りです。
下を見下ろすと、一瞬の雲間から遥か下に雪渓が見えました。

あそこから登ってきたんだ~と感慨深いです。
反対側を見ると、間ノ岳方面が辛うじて見えました!

晴れてたらもっともっと綺麗な景色なんだろうなぁああぁぁあ。
八本歯のコルを過ぎると急にゴツゴツの岩場になってきます。


道といえるものは無く、岩の上を乗り越えて行きます。
私的にはなかなか楽しいアスレチックでした。^^;)
この辺が森林限界でしょう。
丈の低い樹がチョロチョロとあるくらいです。
ここまで来たら急に空気が冷たく、また風が強くなって、汗で濡れたTシャツでは寒くて寒くて低体温になりそうです。
その上に防寒具を着ても水分が体温を奪うので着替えるしかありません。
迂闊なことに着替えのシャツは持ってきませんでしたから、Tシャツを脱いでフリースとウィンドブレーカーを着ました。
とても暖かくなってホッとしましたが、しばらく歩くと風が止んで、また暑くなってきました。
今度はウィンドブレーカーを脱いで、またいつでも着られるように腰に巻いて行きました。
なかなか着る物の調整が難しいですね。
しかも霧が厚く、時々水滴が落ちてくる生憎の天気になってきました。
雨具を着ようか、そのまま行くか・・・・
しかし雨具を着ると暑くなってしまうから、もう少し降ってきたら着るとしよう。

トラバース道の分岐点まで来ました。
時間的余裕があれば北岳山荘に寄って行きたかったのですが、道を間違えて時間が余計にかかり、しかも天気が悪いときてますから今回は止めておきましょう。

この辺から急斜面は無くなり、ダラダラ続く砂利道、岩道になります。

吊尾根の分岐点到着。
さああと20分だぜ!

ちっくしょー!!山頂が見えねーじゃねーかーーー!!!
霧の中、眼鏡に付く水滴を拭き拭き進んでいくと、唐突に登りが終わります。
あれ? ここ・・・・・もしかして山頂?

間違いない。

確かに北岳山頂だ。

三角点もあるし・・・。
霧で山頂が見えずただひたすら歩いている内に、何となく頂上に着いてしまい、「ヤッター!」と爆発する感激を味わえませんでした。
しかも何か月も前から楽しみにしていた絶景は全く、全然、これっぽっちも見えなくて、残念過ぎます。 T_T)
それでもジワジワ来る満足感と喜びに胸を熱くしながら、記念のセルフィー。

左の眼鏡レンズが水滴で曇ってますがな。
・・・・・・つづく

←ランクアップにご協力下さ~い! ポチッとな。

ここには簡易トイレがあり、大樺沢を登ってきた人たちにはとっては最初のトイレ休憩地となります。
この先は山頂近くの北岳山荘か肩の小屋、少し戻って御池小屋に行かなければトイレはありませんから、皆さん出来るだけトイレを済ませようとしています。
私は全く尿意も便意も無いし、飲んだ水分はほとんど汗となって放出していますので、ここは1分ほどの休憩でスルーします。(御池小屋で5分休んだし)

ここから多くの人が右俣(肩の小屋方面)に向かいますが、雪渓を登りたい私は左俣(八本歯のコル方面)を目指します。
「アイゼンは無くても大丈夫」
と言われていたので持っていきませんでしたが、雪渓の上はやはり滑ります。
しかも雪渓の縁の一部は

雪の下が溶けていて空洞になっているので、知らずに乗ったらドッスンです。
それはヤバイので、右俣の雪渓を渡った後は、

雪渓の脇の岩場を登って行きます。
さて、二俣を過ぎた頃から霧が立ち込めてきました。

山頂はおろかこれから向かう方向も霧で隠されています。
雪渓の上端まで登って下を見下ろすと、天気が良ければ鳳凰三山や広河原辺りが見えるのですが、

二俣付近も見えません。 ;´д`)
左俣方面の登山者は数えるほどしかいません。
そこを霧が立ち込めてくるとなると、頼りは登山道に付けられた赤い印です。

毛無山で迷った時にこの赤い印を辿って行けば良いことを学びました。
練習の甲斐があったというもんですが、中には

矢印の方向と文字の方向が違うことがあり惑わされます。 °◇°)
どうやらこれは下山に人のための表示ではないかと・・・。
紛らわしい!

雪渓を過ぎて、しばらく岩場を登って行くと、名物(?)の木のハシゴが連続するところに来ました。




これがまた疲れている脚には堪えます。 >_<)
「ヨイショ、ヨイショ」とか「1、2、1、2」とか自然に声が出てしまいます。
私にとっては一番の難所だったかもしれません。
この辺りから景色も本当なら絶景のハズですが、



霞んだりぼやけたり・・・・・とても残念でした。
綺麗な景色を撮るために重たい思いをして一眼レフを持っていったというのに、全然役に立ちませんでした。 _ _;)
ハシゴを登りきると八本歯のコルに到着です。

山頂まであと1時間20分。もうひと踏ん張りです。
下を見下ろすと、一瞬の雲間から遥か下に雪渓が見えました。

あそこから登ってきたんだ~と感慨深いです。
反対側を見ると、間ノ岳方面が辛うじて見えました!

晴れてたらもっともっと綺麗な景色なんだろうなぁああぁぁあ。
八本歯のコルを過ぎると急にゴツゴツの岩場になってきます。


道といえるものは無く、岩の上を乗り越えて行きます。
私的にはなかなか楽しいアスレチックでした。^^;)
この辺が森林限界でしょう。
丈の低い樹がチョロチョロとあるくらいです。
ここまで来たら急に空気が冷たく、また風が強くなって、汗で濡れたTシャツでは寒くて寒くて低体温になりそうです。
その上に防寒具を着ても水分が体温を奪うので着替えるしかありません。
迂闊なことに着替えのシャツは持ってきませんでしたから、Tシャツを脱いでフリースとウィンドブレーカーを着ました。
とても暖かくなってホッとしましたが、しばらく歩くと風が止んで、また暑くなってきました。
今度はウィンドブレーカーを脱いで、またいつでも着られるように腰に巻いて行きました。
なかなか着る物の調整が難しいですね。
しかも霧が厚く、時々水滴が落ちてくる生憎の天気になってきました。
雨具を着ようか、そのまま行くか・・・・
しかし雨具を着ると暑くなってしまうから、もう少し降ってきたら着るとしよう。

トラバース道の分岐点まで来ました。
時間的余裕があれば北岳山荘に寄って行きたかったのですが、道を間違えて時間が余計にかかり、しかも天気が悪いときてますから今回は止めておきましょう。

この辺から急斜面は無くなり、ダラダラ続く砂利道、岩道になります。

吊尾根の分岐点到着。
さああと20分だぜ!

ちっくしょー!!山頂が見えねーじゃねーかーーー!!!
霧の中、眼鏡に付く水滴を拭き拭き進んでいくと、唐突に登りが終わります。
あれ? ここ・・・・・もしかして山頂?

間違いない。

確かに北岳山頂だ。

三角点もあるし・・・。
霧で山頂が見えずただひたすら歩いている内に、何となく頂上に着いてしまい、「ヤッター!」と爆発する感激を味わえませんでした。
しかも何か月も前から楽しみにしていた絶景は全く、全然、これっぽっちも見えなくて、残念過ぎます。 T_T)
それでもジワジワ来る満足感と喜びに胸を熱くしながら、記念のセルフィー。

左の眼鏡レンズが水滴で曇ってますがな。
・・・・・・つづく


| ホーム |