2014年02月13日 (木) | 編集 |
一般的にワンコは7歳を過ぎると「シニア」といわれます。

歳をとると、若い時ほど活動的ではなくなるし、寝てばかりになるし、毛ヅヤは悪くなるし・・・。
でもそれって本当に年齢のせいでしょうか?
もしかしたらそれは「甲状腺機能低下症」かもしれません。
甲状腺ホルモンはエネルギー代謝を調節する重要なホルモンです。
これが少なくなると全身の細胞代謝が低下して、様々な症状が現れます。
【甲状腺機能低下症の症状】
*全身症状・・・最近随分老けたなぁ
元気消失・不活発・倦怠・食欲低下・体重増加
*皮膚病変・・・毛がパサパサで、あちこち抜けたなぁ
乾燥して光沢の無い被毛・再発性の皮膚炎・寒冷不耐性・脱毛
*顔面浮腫・・・顔が腫れてるぞ
*まれに神経症状
虚弱・斜頸・顔面麻痺・発作 など
臨床症状はゆっくりと進行性に現れてきます。
原因は甲状腺の炎症や腫瘍、下垂体の機能不全などがありますが、ほとんどが特発性(原因不明)です。
診断は血液検査で甲状腺ホルモンを測定します。
当院では甲状腺ホルモンのT4(サイロキシン)の院内検査が出来ます。
治療は甲状腺ホルモン剤を飲ませます。
残念ながら治癒することはありませんので生涯飲ませる必要があります。
以前に本当にあった話。
10歳過ぎのワンちゃんが、最近は歩くのはトボトボ、毛もボサボサで、随分歳をとったなぁと言われていましたが、検査の結果、甲状腺機能低下症と判明しました。
そこで甲状腺ホルモン剤を飲ませたら、みるみる元気を取り戻し、ついには他所のワンちゃんに喧嘩を売るほどになってしまいました。
薬の量を半分に減らしましたが、相変わらず元気はつらつな様子を見たお父さんが
「オレもその薬、欲しいな・・・」
とつぶやいたとか、つぶやかなかったとか。

ピノは8歳なのでシニア期に突入していますが、まだまだ大丈夫かな?
「老けたな~」と感じるワンちゃん。
来週から健康診断キャンペーンが始まりますから、気になるワンちゃんは甲状腺ホルモンの検査もしてみてはいかがでしょうか。

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歳をとると、若い時ほど活動的ではなくなるし、寝てばかりになるし、毛ヅヤは悪くなるし・・・。
でもそれって本当に年齢のせいでしょうか?
もしかしたらそれは「甲状腺機能低下症」かもしれません。
甲状腺ホルモンはエネルギー代謝を調節する重要なホルモンです。
これが少なくなると全身の細胞代謝が低下して、様々な症状が現れます。
【甲状腺機能低下症の症状】
*全身症状・・・最近随分老けたなぁ
元気消失・不活発・倦怠・食欲低下・体重増加
*皮膚病変・・・毛がパサパサで、あちこち抜けたなぁ
乾燥して光沢の無い被毛・再発性の皮膚炎・寒冷不耐性・脱毛
*顔面浮腫・・・顔が腫れてるぞ
*まれに神経症状
虚弱・斜頸・顔面麻痺・発作 など
臨床症状はゆっくりと進行性に現れてきます。
原因は甲状腺の炎症や腫瘍、下垂体の機能不全などがありますが、ほとんどが特発性(原因不明)です。
診断は血液検査で甲状腺ホルモンを測定します。
当院では甲状腺ホルモンのT4(サイロキシン)の院内検査が出来ます。
治療は甲状腺ホルモン剤を飲ませます。
残念ながら治癒することはありませんので生涯飲ませる必要があります。
以前に本当にあった話。
10歳過ぎのワンちゃんが、最近は歩くのはトボトボ、毛もボサボサで、随分歳をとったなぁと言われていましたが、検査の結果、甲状腺機能低下症と判明しました。
そこで甲状腺ホルモン剤を飲ませたら、みるみる元気を取り戻し、ついには他所のワンちゃんに喧嘩を売るほどになってしまいました。
薬の量を半分に減らしましたが、相変わらず元気はつらつな様子を見たお父さんが
「オレもその薬、欲しいな・・・」
とつぶやいたとか、つぶやかなかったとか。

ピノは8歳なのでシニア期に突入していますが、まだまだ大丈夫かな?
「老けたな~」と感じるワンちゃん。
来週から健康診断キャンペーンが始まりますから、気になるワンちゃんは甲状腺ホルモンの検査もしてみてはいかがでしょうか。


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