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    あい動物病院の周りで起こった出来事や、気になるニュース、趣味のこと、思ったことなどを 気の向くままのんびり書いていきます。
    猫の視力
    2013年10月18日 (金) | 編集 |
    猫には世界がこう見えている

    下の7枚の画像は、猫の視力の能力を元に作成されたものです。

    画像の上が人間で、下が猫が見ている風景です。

    屋内
    屋内

    遠景
    晴れた日の外

    自然
    自然の景色

    繁華街
    夜の繁華街

    ビル街
    ビル街

    夜景1
    夜の住宅街

    夜景
    夜の開けた場所

    A Cat’s Actual View of the World

    全体にぼんやりと見えているようです。

    人の水平方向の視野が180度なのに対して、猫は200度あります。
    より広い範囲を見ることが出来ますが、ハッキリと見えない周辺視野は人は両側20度に対して、猫は両側30度だそうです。
    普通の人は30~60m先の物が鮮明に見えますが、猫は6mくらいがせいぜいのようです。

    網膜の視細胞には弱い光を明暗として感じると、色を見分けるがあります。猫の網膜には杆状体が非常に多く、独特の楕円形の瞳と大きな角膜のお陰で、暗い所での視力は人の6~8倍と言われています。
    その代わり少ない錘状体のせいで色の識別は弱く、赤は認識できません。

    杆状体が多いのは更に、リフレッシュレート(単位時間当たりの回復能力)の向上をもたらし、速く動くものを捉える能力が高くなります。
    猫が素早く動く小動物を正確に目で追うことが出来るのは非常に多い杆状体のお陰です。

    面白いことにその能力のために、ゆっくり動いている物は逆に認識し辛いようです。
    人は猫が感じるより10倍遅く動く物を動いていると認識することができるとか。

    動体視力が良すぎるのも問題なんですね。^^;)


    ところで、原文の中での表現で”a cat's visual acuity is between 20/100 to 20/200”(=猫の視力は人の20/100から20/200の間)とありましたが、不思議な表現です。
    ”1/5から1/10”とは言わないんでしょうか??
    せめて”20/100 to 10/100”とか。

    いんちょ

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    <追記>

    娘に言われて気が付きました。
    原文に
    ”What a normal human can see as unblurred and sharp at 100-200 feet, a cat would have to view from 20 feet (a cat's visual acuity is between 20/100 to 20/200). ”
    と書かれています。
    ”100~200フィート先の物がはっきり見える人間”に対して、その”1/5~1/10の視力の猫”と言うのに分母を100と200に合わせたんですね。
     100~200フィートの20/100~20/200だから20フィート
    どっちにしても約分好きの日本人が思いつかない発想ですね。
    テーマ:猫のいる生活
    ジャンル:ペット