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    フィラリア予防注射
    2013年04月11日 (木) | 編集 |
    フィラリア予防薬は30日~60日前に蚊に刺されて感染したフィラリア子虫を駆除(駆虫)する薬です。

    具体的には、4月中に感染したフィラリア子虫は5月末に駆除します。

    フィラリア予防5月

    同じように5月中の感染は6月末に、6月分は7月末に・・・と1ヶ月遅れで駆除していく方法です。


    さて、当院では飲ませるお薬の他にフィラリア予防注射も行っています。

    普通「予防注射」というのは、予め免疫を作っておいて病原菌に対抗するものですが、「フィラリア予防注射」は全然意味合いが違います。

    モキシSR

    このモキシデックSRには、特殊な液体の中に細かい泡がいっぱい入っていて、その泡の中にはフィラリア予防薬が詰まっています。
    この液を注射すると、ワンちゃんの体内で少しずつ少しずつ泡がはじけて、フィラリア予防薬が徐々に放出されるという仕組みです。
    その予防効果の持続期間は6ヶ月間です。

    飲ませる薬と同様に5月末に投薬(注射)しますが、6ヶ月間ということは11月末まで効果があるということで、7回薬を飲ませるのと同等の予防期間が1回の注射で完了します。
    費用は飲ませる薬も注射薬も同じです。

    「モキシデックSR」は11年ほど前に発売されましたが、発売当初は副作用報告が多数上がっていました。
    「そんな危険な薬は使えないよ~」
    と、しばらく当院では使いませんでした。
    その後、副作用の出たワンちゃんのほとんどが狂犬病予防注射や他のワクチンと同時注射をしていたことが判明し、以後同時注射を控えるように注意喚起をしたところほとんど副作用がでなくなったようです。
    それでも慎重派(ビビリ?)の私は、「本当に大丈夫?」とずっと様子をみていましたが、やはり副作用はほとんど無いというので数年前から導入しました。

    以来数百頭のワンちゃんに打ちましたが、当院では副作用は一度もありません。

    では飲ませる予防薬と注射ではどちらの方が良いのでしょう。

    <注射の利点>
     ・投薬忘れが無い
     ・薬を飲ませる手間が無い
     ・薬の紛失の心配が無い

    <飲ませる薬の利点>
     ・フィラリア予防と同時に回虫、鉤虫、鞭虫の駆除ができる
     ・注射薬と比べ歴史が長く、安全性が高い
     ・美味しくなってオヤツ感覚にあげられる。(嫌いなワンちゃんもいる)

    なお、体重に合わせた量の注射をしますから、体重変化が大きい12か月未満の子犬には注射予防は使えません。またフィラリア陽性犬には、副作用の危険が高いので注射はできません。

    どちらも一長一短ありますから、飼い主さんやワンちゃんやライフスタイルに合わせた予防方法をご選択ください。 

    いんちょ

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