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    フィラリア抗原検査
    2013年04月04日 (木) | 編集 |
    フィラリア検査の季節がやってきました。
    フィラリアはワンちゃんの心臓に寄生する糸状の虫で、蚊が媒介します。

    検査は
     ・フィラリア予防の確認
     ・予防薬の副作用防止
    のため行っています。

    昨年の4月の当ブログ「フィラリアの血液検査1」ではミクロフィラリアの検出についてお話ししましたが、今回はフィラリアの抗原検査について。

    フィラリア成虫は心臓内に寄生しながら分泌物や排泄物を出しています。それらは血液中を流れていますから、それを検出すれば、フィラリアが居るという紛れもない証拠となります。

    当院で使用している「ソロステップCH」という検査キットは、フィラリア成虫の出す物質(抗原)を検出するキットです。

    ソロステップ

    サンプル注入口に採血した血液を0.1ml注入すると、キット内のろ紙に沿って流れて行って、血液中の抗原がろ紙内の抗体と結合すると検体ラインに吸着されて赤く発色します。
    測定管理用対照ラインは、血液がそこまで流れると青く発色し、検査が無事行われたことを表します。

         陽性陰性

    左の検査が陽性でTラインが赤く発色しています。この子はフィラリアに感染していました。(;´д`)

    でも、同時に行ったミクロフィラリア検査は陰性でした。
    雄、あるいは雌の単性寄生の場合は、フィラリア成虫が居てもミクロフィラリアは生まれません。
    また、フィラリアがまだ若過ぎたり年老いて生殖能力が無くなったりしてもミクロフィラリアは生まれません。
    ワンちゃんの免疫力がミクロフィラリアを排除してしまう場合、フィラリア予防薬がミクロフィラリアを殺滅してもミクロフィラリアは陰性となります。

    20年ほど前まで抗原検査キットがありませんでしたから、フィラリア検査というとミクロフィラリア検出でした。
    でも今回のように成虫が居てもミクロフィラリアが見つからない場合があり(これをオカルト感染と呼んでいました)、何とも頼りない検査でした。

    だったら抗原検査だけでいいじゃん! と思われた方。あなたは素晴らしく頭の回転の良い人です。^-^)v

    実はフィラリア陽性の子に予防薬を投薬すると副作用が出ることがありますが、それは特にミクロフィラリアが沢山検出された時に起きやすいのです。
    ですからミクロフィラリア検査は、目的の2つ目「予防薬の副作用防止」のために行っています。

    今年も忘れずにフィラリア検査・予防をしましょうね。

    いんちょ

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