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    あい動物病院の周りで起こった出来事や、気になるニュース、趣味のこと、思ったことなどを 気の向くままのんびり書いていきます。
    フィラリアの血液検査2
    2012年04月26日 (木) | 編集 |
    フィラリアの検査のために採血しますが、折角血を採るので今年はフィラリア検査と一緒にヘマトクリット値もサービスで調べることにしました。料金は今までと変わりませんよ。^^)v

    ヘマトクリット値とは血液中に占める血球の体積の割合を%で表したものです。
    細いガラス管に血液を入れて、片側をパテで栓をして5分間高速遠心(11000~12000rpm)して調べます。
    ヘマトクリット管(解説3)

    ワンコの基準値は37~56%です。(ちなみに人は成人男性40~50%、成人女性で35~45%)

    ところが、今年沢山のワンちゃんのヘマトクリット値を調べてみると、基準値の56%を超えるケースが続出しています。中には60%を超えるワンちゃんもいます。特別症状は無いのにです。
    ヘマトクリット値が高いということは血漿(≒水分)が少ないということで、いわゆるドロドロ血ですから血液が流れにくくなります。すると全身に血を送らなければならない心臓の負担が大きくなります。

    ではどうしたらいいのかというと、これといった対処法がありません。
    病的な場合は点滴や瀉血をしますが、普段から高い場合は点滴をしてもほんの一時的でしかありません。そういうワンコの飼い主さんには、意識的に水を飲ませていただいたり、ドライフード食が主体の場合にはふやかしてもらったり、缶詰にかえてもらったりします。
    また、夏の暑い時期にはハァハァと呼吸をして水分が失われてしまいますから、特に脱水には気を付けていただきます。

    ところで、血球と血漿の境目を顕微鏡で見てみるとやや白っぽい帯があります。

    バフィーコート

    これをバフィーコートと言って、白血球の集まりです。赤血球より白血球の方が比重が軽いのでここに集中するのですが、ミクロフィラリアの比重は白血球よりさらに軽いのでバフィーコートの上に乗っかるように集まります。

    今度ミクロフィラリアが見つかったらまた動画をお見せしましょう。

         ・・・・・え? 見たくない?   ( ̄Д ̄;)

    いんちょ

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