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    乳歯遺残
    2012年02月07日 (火) | 編集 |
    人もワンコもニャンコも乳歯から永久歯に生え替わります。これを”二生歯性”といいます。
    人やニャンコの場合、乳歯がいつまでも抜けずに残っていることはあまりありませんが、ワンコは結構残ってしまう子がいます。
    それを乳歯遺残といいます。

    乳歯が残っていると、乳歯と永久歯の間に歯垢がたまってしまい、やがて歯石になります。そしてそこに雑菌が繁殖し、歯茎が炎症を起こしやすくなります(歯周病)。ひどくなれば、歯根やあごの骨を溶かして、歯が抜け落ちてしまいます。
    また、乳歯が邪魔で永久歯が本来の位置に生えることができず、歯のかみ合わせが悪くなります(不正咬合)。そうなれば口腔内の粘膜を傷つけ、さらには痛みでうまく食べることができなくなることもあります。不正咬合のために自分の歯が自分の歯肉を傷つけることさえあります。

    いつまでに抜け替わればいいかというと、ワンコの場合、生後10ヶ月が目安です。
    それまでに抜ければ問題無いのですが、10ヶ月以上経つと自然に抜ける可能性がかなり低くなるのと、それ以降に乳歯を抜いても永久歯の歯並びが本来の位置にならないからです。

    さて昨日歯石取りにみえた2歳のワンちゃんですが、乳歯遺残があり、その抜歯もお願いしますとのことでした。
    もう2歳なので自然に抜けるのはほぼ無いです。
    口を触られるのが嫌みたいで診察時には全部を把握できませんでしたが、まだ若いのに歯石がしっかり付いています。麻酔をしてから確認すると、とても沢山の乳歯が残っていました。

    乳歯遺残

    1本1本丁寧に丁寧に歯根を残さないように抜きましたが、なんと乳歯が16本も残っていました!
    そしてそのせいでグラグラになっていた永久歯も1本抜き、全部で17本!

    抜歯後

    私も大変でしたが、ワンちゃんもかなり大変だったでしょうね。
    お疲れ様でした~。

    いんちょ

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