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    あい動物病院の周りで起こった出来事や、気になるニュース、趣味のこと、思ったことなどを 気の向くままのんびり書いていきます。
    26本の寄付を!
    2011年11月09日 (水) | 編集 |
    家賃値上げを宣告され、シェルターの移転を余儀なくされているアメリカの動物愛護団体ミルウォーキー・アニマル・レスキュー・センター(MARC)が、資金集めのために猫の手を借り……もとい、猫の指を借りているそうです。

    Milwaukee Animal Rescue Center

    2006年に設立して以来、地元ショッピング・モールの一画を借りて、身寄りのない犬や猫の保護活動を行ってきたMARCですが、突如モール側が来年以降家賃を引き上げることを決めたそうです。寄付金のみで成り立っている団体にとって、値上げは立ち退き勧告に等しいものです。
    幸い、現シェルターの近所に理想的な移転先が見つかり、MARCはその物件の購入を考えているそうですが(なんと!月々のローン返済額のほうが、今までの賃料より安いとか)、いかんせん資金がないようです。
    そこで、まずは11月15日までに納めなくてはいけない頭金4万ドル(約310万円)を集めるために、つい最近保護したばかりの猫ダニエルに宣伝部長を努めてもらうことにしました。

    Daniel27Oct2011_022.jpg

    以前に当ブログの「イヌとネコの指の数」でも書きましたが、通常ワンニャンは前肢に5本、後肢に4本、計18本の指を持つのですが、ダニエルは多指症(ヘミングウェイ・キャット)で全部で26本の指を持っているそうです。

    Daniel27Oct2011_008.jpg

    Daniel27Oct2011_023.jpg

    MARCはダニエルのこの特徴にちなんで、指1本につき1ドルとして、ひと口26ドルの寄付を呼びかける募金キャンペーンを始めました。

    珍しい猫とあって、このキャンペーン作戦は大当たりしました。MARC公式サイトによれば、11月4日時点ですでに2万7600ドル(約215万円)の寄付が寄せられたそうです。現在はNBCで放送中の人気トークショーへの出演を狙っているとか。

    たとえ期限までに資金が集まらなくても、何らかのかたちで動物たちの保護活動は継続するつもりだとしているが、MARC代表のエイミー・ロウエルさんはじめ、スタッフはあと10日で目標額を達成できると自信をみせています。

    ロウエルさんが地元の保健所を訪れた際、その日処分されるはずだったダニエルを保護してきたのですが、その恩をしっかり返していますね。

    まさに猫の恩返し

    いんちょ

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    テーマ:動物愛護
    ジャンル:ペット