

2011年10月11日 (火) | 編集 |
歯石は歯周ポケットに入り込んで、歯から歯肉をどんどん剥がしていきます。そして歯肉の後退が起こります。
そこでは細菌感染を起こしやすくなり、歯根周囲で感染性の炎症が起きます。これを歯根膿瘍あるいは根尖(こんせん)膿瘍といいます。
炎症はやがて歯を支える骨、歯槽骨(しそうこつ)を溶かしてしまいます。支えが無くなった歯はグラグラしてとても物を噛める状態ではありません。もはや抜くしか方法はありません。
しかし、抜いてそのまま終わってくれれば問題無いのですが、時に歯根膿瘍と鼻腔が繋がってしまっていることがあります。その場合、歯を抜くと、抜いた穴から鼻腔が見えることがあります。
これを”口腔鼻腔瘻(こうくうびくうろう)”と言います。

口腔鼻腔瘻は犬歯でよく起こります。↑のワンちゃんも犬歯が抜けたところが鼻腔と繋がってしまっています。

このように鉗子が入ってしまいます。ということは、食べ物も鼻の中に入ってしまうので、時々くしゃみをした時に鼻からフードが出てきたりします。その時のフードはしばらく鼻の中に留まっていたものですと白いオカラのようだったり、カビが生えていたりします。w(°◇°)w

手術でこの穴を塞ぐのが治療です。
しかし、本来は口腔粘膜と鼻腔粘膜の間にはしっかりした骨が壁としてあり、その上を粘膜が壁紙のように覆っているのですが、この場合は丈夫な壁が無く壁紙だけで塞いであるわけですから、とても脆弱です。
うまく癒合して穴が塞がってくれるといいのですが・・・
歯石を侮ってはイケマセン
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そこでは細菌感染を起こしやすくなり、歯根周囲で感染性の炎症が起きます。これを歯根膿瘍あるいは根尖(こんせん)膿瘍といいます。
炎症はやがて歯を支える骨、歯槽骨(しそうこつ)を溶かしてしまいます。支えが無くなった歯はグラグラしてとても物を噛める状態ではありません。もはや抜くしか方法はありません。
しかし、抜いてそのまま終わってくれれば問題無いのですが、時に歯根膿瘍と鼻腔が繋がってしまっていることがあります。その場合、歯を抜くと、抜いた穴から鼻腔が見えることがあります。
これを”口腔鼻腔瘻(こうくうびくうろう)”と言います。

口腔鼻腔瘻は犬歯でよく起こります。↑のワンちゃんも犬歯が抜けたところが鼻腔と繋がってしまっています。

このように鉗子が入ってしまいます。ということは、食べ物も鼻の中に入ってしまうので、時々くしゃみをした時に鼻からフードが出てきたりします。その時のフードはしばらく鼻の中に留まっていたものですと白いオカラのようだったり、カビが生えていたりします。w(°◇°)w

手術でこの穴を塞ぐのが治療です。
しかし、本来は口腔粘膜と鼻腔粘膜の間にはしっかりした骨が壁としてあり、その上を粘膜が壁紙のように覆っているのですが、この場合は丈夫な壁が無く壁紙だけで塞いであるわけですから、とても脆弱です。
うまく癒合して穴が塞がってくれるといいのですが・・・
歯石を侮ってはイケマセン


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