FC2ブログ
    あい動物病院の周りで起こった出来事や、気になるニュース、趣味のこと、思ったことなどを 気の向くままのんびり書いていきます。
    ワンコのイビキ?
    2011年09月12日 (月) | 編集 |
    「この子、人のようにイビキをかくんですよ~」
    パグさんやシーズーさんの飼主さんが笑ってお話されます。
    それが頻繁でなければいいのですが、寝ている間ずっととか、起きている時にもガーガーいうとしたら、軟口蓋過長(なんこうがいかちょう)という病気かもしれません。

    上顎の硬い所を「硬口蓋(こうこうがい)」、その奥の軟らかい所を「軟口蓋」といいます。

    正常2

    上の写真は正常なワンちゃんのノドです。喉頭鏡という道具で喉頭蓋を下げると、気管の入口が見えます。

    軟口蓋過長2

    こちらのワンちゃん(パグさん)は気管口が全然見えません。軟口蓋が伸びて気管口まで蓋をしてしまいます。当然空気の通りが悪くなりますから、本犬はとても苦しいです。

    治療は長すぎる軟口蓋を切り詰める手術をします。

    軟口蓋手術後

    手術後写真です。気管口が見えるようになりました。
    このワンちゃんは毎年夏になるとガーガーと苦しそうな呼吸をしていましたが、手術後は大きな呼吸音はしなくなりとっても楽そうです。

    軟口蓋過長は短頭種(パグさん、シーズーさん、ブルドッグさんなど)やポメラニアンさんに多い病気です。鼻が短い分、奥に伸びちゃうのでしょうか・・・^^;)

    軟口蓋過長はそれだけでも息苦しい病気ですが、怖いのは放っておくと喉頭麻痺喉頭虚脱という病気に発展してしまう危険があることです。
    喉頭麻痺も喉頭虚脱も、気管に蓋をする機能が正常に働かなくなりますから、食べ物や飲み物、唾液などが気管に入ってしまい誤嚥性肺炎を起こしやすくなります。
    しかも喉頭蓋過長は手術で治りますが、喉頭麻痺・喉頭虚脱は治りきらないことが多い病気です。

    「イビキかいてるよ~、あっはっは~」
    と笑ってる場合じゃないかもしれませんよ~。

    いんちょ 

     ←よかったらポチッとクリックしてください