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    手術
    2011年05月11日 (水) | 編集 |
    獣医師を目指したきっかけは、ホームページのQ&Aにも書きましたが、子供の頃に傷ついたハトを助けられずに悔しかったことが発端ですが、獣医療の中でもとりわけ外科に興味がありました。
    何と言っても手塚治虫の漫画ブラックジャックの影響が大きいです。

    あんなに、こんなに、難しい手術をサクサクこなす外科医ってどんな能力の人達なのだろう。どんな秘密があるのだろう。そんな外科(獣)医になりたい。

    そう思っていました。

    手術器具

    大学の外科実習の最初に手術についての講義がありました。
    先生曰く
    「手術っていうのは、切る、止血する、縫う、のたった3つの操作の組み合わせだ。」
    それを聞いて「ほう!」と思ったのを覚えています(実際には整形外科では「固定する」も入ります)。

    確かにその通りなんです。どんなに難しい複雑な手術でもその3つ(整形なら4つ)の組み合わせなんですね~。とてもシンプルです。

    しかし、だからと言ってもちろん簡単な訳じゃありません。
    【どこをどういうふうに】切る
    【ちゃんと】止血する
    【きれいに】縫う
    (【どうやって】固定する)
    この【】内がその術者の技術です。

    手術の時にイメージするのはこの【】内です。そのイメージをするのに必要なのが解剖学・組織学です。手術前・手術中に、これから切る部位の組織や解剖を頭の中でイメージして進めていきます。
    これを普段からやっていると、難しい手術になっても慌てずに出来るようになっていきます。

    避妊手術にももちろんこの基本3原則が入っています。

    よくネットや噂で「あの動物病院は避妊手術は料金が高い」とか「安い」という話を聞きますが、人よりずっと小さな動物のお腹を開いて、その奥にある組織を引っ張り出して摘出し、何事も無く元気に自宅に帰してあげることを2~4万円で行っているのですから、そのこと自体が獣医師の良心の表れだと思います。人間だったら一体いくらになるのでしょう??

    実は内緒の話ですが、獣医師の間では避妊・去勢手術はとても緊張する手術なんです。なぜかと言えば、「元気に帰って当たり前」だからです。

    というわけで、当院では(他の動物病院でもそうだと思いますが・・・^^;)避妊手術でも決して手を抜かず全力でやっていま~す。

    いんちょ 避妊手術で「ボラれた」という話を聞くだけで悲しくなりますぅ~

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    テーマ:犬猫のいる生活
    ジャンル:ペット