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    アメリカで犬ジステンパー流行
    2011年01月17日 (月) | 編集 |
    アメリカ・ワイオミング州で極めて感染性の高い恐ろしい病気ジステンパーが発生し、カンザス州でブリーディング業を営む犬舎で約1200匹の犬が殺処分となった。今後ワイオミング州およびカンザス州近隣でブリーディングを生業としている人々への影響は必至と見られている。

    カンザス州家畜協会理事のビル・ブラウン氏は、ワイオミング州チェインにあるペットストアでジステンパーに感染したケースについて同州の獣医師と連絡を取ってから、9月に入ってからカンザス州はオバーリン近郊にあるビーバー・クリーク犬舎の調査を開始したと語った。

    ブラウン氏は、カンザス州動物健康管理局は15日にビーバー・クリーク犬舎に2度検疫のための立ち入り調査を行ったと発表した。この発表は州外に販売された仔犬がすでにジステンパーに感染していることが確認された後のことだった。

    ブリーダーのジェフ・フォーティンさんは州動物健康管理局の検査が入ったため犬の販売ができず、犬舎で働くスタッフへの給料や犬たちの世話で貯金を使い果たしてしまったと語った。

    ブラウン氏は「問題は経済状況へと移行してしまいました。仔犬の健康や住環境そして何より仔犬の生命が脅かされているばかりか、ブリーダーの経営環境は最悪な状況です。」と語る。

    「経営的にダメージを受けたブリーダーたちは犬の世話ができなくなり、彼らの手が離れてしまったら犬たちはどうなると思いますか?事態はもっと複雑なのです。」

    ジステンパーは犬の伝染病の中で致死性の高い病気である。ウィルスによって伝染する仔犬に特有の病気で、感染した犬から、あるいは野生動物との接触で感染する。
    【PetPress より】

              ◇          ◇          ◇

    去年、当院では犬パルボウィルス感染症が発生し大変ビビリましたが、幸いなことに単発で終わり、しかも無事回復しましたのでホッと胸をなでおろしました。これもワクチン接種が広まったお陰と思います。
    しかし困るのは、母子免疫が切れたばかりの幼犬の場合です。母子免疫も無くワクチンによる獲得免疫も得られない【魔の空白期間】があり、その時にウィルス感染を受けるとひとたまりもありません。
    ブリーダーさんはそういう幼犬を沢山抱えている訳ですから、ジステンパー・パルボという伝染力が強く、病原性も悪魔並みの病気には神経質になります。

    それにしても、記事冒頭の「約1200匹の犬を殺処分」というのは、
    治る見込みの無いイヌを安楽死したのか
    蔓延防止のため(口蹄疫のように)感染した可能性のあるイヌ全部を殺処分したのか
    どちらか不明です。
    考え方がとてもドライで理論的なアメリカ人なので後者②のような気もしますが、日本では考えられない処置とも言えます。

    しかし、ジステンパー発生のために行政(州動物健康管理局って行政だよね?)が動くと言うのも日本ではありません。良くも悪くも日本とアメリカの文化・動物観の違いと言えます。

    いんちょ 

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    テーマ:わんことの生活
    ジャンル:ペット