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    あい動物病院の周りで起こった出来事や、気になるニュース、趣味のこと、思ったことなどを 気の向くままのんびり書いていきます。
    バリで狂犬病
    2011年01月14日 (金) | 編集 |
    狂犬病が大流行!バリ島ですでに20万匹が処分

       バリで狂犬病
              <狂犬病で処分された犬たち>

    インドネシア政府当局者がバリ島で大流行している狂犬病はいまだ収束に向かう気配はないと語った。大流行の兆しを見せたのは2008年から。日本人も多数訪れる世界的な観光地、バリ島で最初の死亡者が確認されてからすでに78人が死亡している。確認できた数は78人だが他にも死亡者がいると推定されている。

    人間用の狂犬病予防ワクチンのストックも元々少量しかない上に、それも底が付きかけているという。バリ島全域の病院では、狂犬病に罹患後に受けるワクチンの断続的な不足状態に陥っており、貧しい住民たちにはそもそもワクチン接種を受けるという選択肢すらないのが現状だ。

    (中略)

    オーストラリアに本拠地を置く動物擁護団体、“バリの野良犬基金”は、バリ島で何千匹もの犬にワクチンを接種してきた。だが、政府保健当局者は野良犬を処分する大々的なキャンペーンを展開すると発表した。

    インドネシア政府当局者は狂犬病の大流行以来約20万匹を処分してきた。世界保健機構(WHO)が提言していたのは住民に狂犬病予防のワクチン接種だったというのにもかかわらず、野良犬を処分しても実質的な解決に至っていないとの強い批判にさらされている。
    オーストラリアに本拠地を置くNPO法人、“国境を超える獣医団”は無差別に犬を処分しても狂犬病抑制には何の効果もないと批判している。

    狂犬病での死亡者数は年間約55,000人にものぼる。アジアでの発生件数が最も多く、その被害を受けている約6割は子供である。

    バリ島はかつて狂犬病とは無縁の島だったという
    【PetPress.jpより】

              ◇          ◇          ◇

    ちょっと古いニュース(2010年8月)です。
    最近のバリの状況は分かりませんが、記事の内容から判断すると、流行が収まった様子は伺えません。

    記事の最後の1行が大変重要な意味を持ちます。
       >バリ島はかつて狂犬病とは無縁の島だったという
    今の日本と状況が似ています(日本は無縁ではありませんでした^^;)。狂犬病の発生がずっと無かった⇒危機感が欠如していた、ようです。

    狂犬病についてはうるさい様に言わせていただきます。
    日本ではしばらく発生がありませんが、上の記事のように世界中では年間5万人を超える人が亡くなっています。特にアジアでの発生がほとんどだというのに、その中で日本での発生が無いのは奇跡のようなことです。日本が島国であることもその要因ですが(島のバリでは発生してしまいました)、狂犬病予防注射による発生防御を徹底してきた成果だと言えます。
    現在の日本での狂犬病予防注射の接種率は40%を切っていると推測されています(なぜ推測かというと、登録されていないイヌが多数いますので、実数が把握できないためです)。ある集団での病気の蔓延防止のためには70%以上の予防接種率が必要とされていますが、それよりはるかに下回っています。日本に狂犬病のイヌが入ってきたら流行を免れない数値です。
    危機感の欠如した一部の方がブログ等で「狂犬病予防注射不要論」と述べていたりしますが、予防注射は我が愛犬を守り、更に自分たち人間を守るためのものであるということを是非理解していただきたいです。

    いんちょ  

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    テーマ:わんことの生活
    ジャンル:ペット