
風邪の予防にはうがいをしなさい、とよく言われたと思います。殺菌効果のあるヨード剤(イソジンが有名ですね)でうがいすれば更にいい、と。
私はうがいには風邪予防効果は期待できないと思っていました。なぜなら、うがいできれいになるのは咽頭までで、鼻腔や喉頭などの上部気道の洗浄にはならないからです。
でも少し古い報告ですが、こんなのを見つけてしまいました。
◇ ◇ ◇
風邪の予防には水でうがいすることが効果的であることを、京都大保健管理センターの川村孝教授(内科学・疫学)らが全国調査で確かめた。水のうがいで風邪の発症率が4割低くなったが、ヨード液のうがいには明確な予防効果はなかったという。
北海道から九州まで全国18地域の18歳から65歳の男女384人を、
▽1日3回以上水でうがい
▽同様にヨード液でうがい
▽うがいしない
の3集団にくじびきで無作為で分け、2002年から2003年の冬季(12月から翌年3月)に風邪をひくか調べた。
1カ月の発症率は、うがいをしない人の26%に対し、水うがいは17%と低く、年齢構成などを考慮して補正すると発症率はちょうど4割低く、かぜの予防効果が認められた。一方、ヨード液うがいの発症率は24%で、うがいなしと統計的に明確な違いはなかった。
水の乱流によってウィルスそのものか、埃の中にあってウィルスにかかりやすくするプロテアーゼという物質が洗い流されること、水道水に含まれる塩素が何らかの効果を発揮したことなどが考えられる。またヨード液でそれほど効果が出なかったことについては、ヨード液がのどに常在する細菌叢を壊して風邪ウィルスの侵入を許したり、のどの正常細胞を傷害したりする可能性が考えられる。
また、風邪をひいた人への抗炎症薬(ロキソプロフェン)の効果も別の集団で調査。初期の重い症状を和らげる効果は認められたが、投薬しない人に比べ治癒が遅くなる傾向も見られ、「早く風邪を治したいから薬を飲み続けるのは考え直した方がいいのでは」(後藤雅史助手)という。
(2005年10月28日(金)京都新聞電子版 掲載記事より引用)
◇ ◇ ◇
水うがいは若干効果がみられるようです。4割の予防効果を「すごい」と見るか「そんなもんか」と見るか・・・。
ただ、うがいをする時は(おそらく)同時に手洗いもするでしょうから、その辺の有意差はどうなんでしょうね。
ヨード剤などの消毒薬の功罪が最近よく言われます。怪我をした所をせっせと消毒するのは、細菌と同時に正常な細胞も障害してしまうので治りを遅くしてしまったり痕が残ってしまいます。
傷も消毒するより水で洗い流す方が良い、傷は乾かさない、という湿潤療法が良いと言われていますが、うがいでも同じことのようですね。
私は見た目通りとてもひ弱なので毎年風邪を引きますが、これからは手洗いうがいを励行します。
(*^。^*)
うがいは日本だけの習慣らしい
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私はうがいには風邪予防効果は期待できないと思っていました。なぜなら、うがいできれいになるのは咽頭までで、鼻腔や喉頭などの上部気道の洗浄にはならないからです。
でも少し古い報告ですが、こんなのを見つけてしまいました。
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風邪の予防には水でうがいすることが効果的であることを、京都大保健管理センターの川村孝教授(内科学・疫学)らが全国調査で確かめた。水のうがいで風邪の発症率が4割低くなったが、ヨード液のうがいには明確な予防効果はなかったという。
北海道から九州まで全国18地域の18歳から65歳の男女384人を、
▽1日3回以上水でうがい
▽同様にヨード液でうがい
▽うがいしない
の3集団にくじびきで無作為で分け、2002年から2003年の冬季(12月から翌年3月)に風邪をひくか調べた。
1カ月の発症率は、うがいをしない人の26%に対し、水うがいは17%と低く、年齢構成などを考慮して補正すると発症率はちょうど4割低く、かぜの予防効果が認められた。一方、ヨード液うがいの発症率は24%で、うがいなしと統計的に明確な違いはなかった。
水の乱流によってウィルスそのものか、埃の中にあってウィルスにかかりやすくするプロテアーゼという物質が洗い流されること、水道水に含まれる塩素が何らかの効果を発揮したことなどが考えられる。またヨード液でそれほど効果が出なかったことについては、ヨード液がのどに常在する細菌叢を壊して風邪ウィルスの侵入を許したり、のどの正常細胞を傷害したりする可能性が考えられる。
また、風邪をひいた人への抗炎症薬(ロキソプロフェン)の効果も別の集団で調査。初期の重い症状を和らげる効果は認められたが、投薬しない人に比べ治癒が遅くなる傾向も見られ、「早く風邪を治したいから薬を飲み続けるのは考え直した方がいいのでは」(後藤雅史助手)という。
(2005年10月28日(金)京都新聞電子版 掲載記事より引用)
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水うがいは若干効果がみられるようです。4割の予防効果を「すごい」と見るか「そんなもんか」と見るか・・・。
ただ、うがいをする時は(おそらく)同時に手洗いもするでしょうから、その辺の有意差はどうなんでしょうね。
ヨード剤などの消毒薬の功罪が最近よく言われます。怪我をした所をせっせと消毒するのは、細菌と同時に正常な細胞も障害してしまうので治りを遅くしてしまったり痕が残ってしまいます。
傷も消毒するより水で洗い流す方が良い、傷は乾かさない、という湿潤療法が良いと言われていますが、うがいでも同じことのようですね。
私は見た目通りとてもひ弱なので毎年風邪を引きますが、これからは手洗いうがいを励行します。
(*^。^*)


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