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    人の死期を予知する猫 オスカー
    2010年09月19日 (日) | 編集 |
    2005年のある日、一匹の子猫がアメリカのロードアイランド州にあるリハビリ介護施設にもらわれて来ました。
    オスカーと名付けられたこの猫は、3階のアルツハイマー病やパーキンソン病などを患った患者の病棟で育てられました。
    子猫の頃に貰われてきたにもかかわらず、あまり人に懐かず触られるのを嫌う猫でした。

      職務中のオスカー

    オスカーがやって来て半年ほど経った頃、老人病の専門医でブラウン大学の教授でもあるドーザ医師は、オスカーの不思議な行動に気付きました。
    オスカーは患者の部屋から部屋へと「回診」して回るのです。けれども、決して患者さんに抱かされることはありませんでした。

      オスカー

    ところがある日のこと、そのオスカーが静かに眠っている患者さんのベッドに乗って、丸くなって寝たのです。
    看護師は「珍しいこともあるものね」という風に見ていましたが、その数時間後に患者さんの容態が急変し、病院は慌ててその患者さんのご家族を呼んだりして騒然となりましたが、間もなく亡くなってしまったのです。
    オスカーはその患者さんが亡くなるとすぐに、静かに部屋から出て行きました。
    そしてまたいつもの人見知りの猫に戻るのでした。

    その後も、そういうことが何度となく繰り返されました。
    すると病院スタッフの間で「不吉だ」とか「怖い」とか言われるようになりました。

    幸い(?)なことに、患者さん自身は話すことも家族のことを認知することも出来ない状態の人が多く、オスカーのやってくる意味が分からないのです。
    オスカーが自分のベッドに乗ってきたことを喜び、オスカーを撫でながら亡くなって行く患者さんもいました。

    初めは懐疑的だったドーザ医師も5年間で50もの症例を目の当たりにすると、信じざるを得ませんでした。
    やがて、どんなに状態の落ち着いている患者さんでもオスカーがベッドに乗って丸くなった時は、ご家族に連絡をするようになりました。するとご家族に見守られながら、静かに旅立つことができるようになったのです。
    ご家族が、最後の時に間に合わなくても、オスカーがちゃんと最後までそばについて看取ってくれることもありました。

    「たくさんの患者さんのご家族が、オスカーのおかげで安らぎを得ています。みんな死を予知できるオスカーが愛する者に付き添ってくれることを、大変ありがたく思っているのです。」
    と、ドーザ助教授は語ります。
    不吉な猫」と言われたオスカーは、患者さんに最期を家族と過ごせるよう取り計らってくれる、ありがたい「ホスピス・キャット」としてみんなに愛される存在となりました。

    しかし、どうしてオスカーには人の死を予測することができるのでしょうか?
    ドーザ医師は「死を間近にした人間の体内から発せられる化合物の匂いを嗅ぎ取っているのでは。」と考えています。
    人が亡くなった後、内臓などが体内に住む細菌などによって分解され生じるのが『死臭』と呼ばれるものですが、死期が迫った(まだ生きている)人間からも漂うそうです。
    その匂いをオスカーが嗅ぎ取るのではないかと。
    しかし、それでは亡くなった後すぐに部屋から出て行く理由が分かりません。
    やはり、そういう化学物質ではない何かをオスカーが感じるんだと私は思います。


    さて、この不思議な力を持った猫のオスカーの物語が映画になります。

     セラピーキャットのオスカー

    映画の元となるのはこの介護施設で患者を診察しているデヴィッド・ドーサ博士のベストセラー本「オスカー/天国への旅立ちを知らせる猫」です。
    映画の内容はまだ明らかとなっていませんが、脚本は映画『HACHI 約束の犬』のスティーヴン・P・リンゼイとルイス・ウガスが担うことが決まっています。

    楽しみですね。


    いんちょ


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    テーマ:猫のいる生活
    ジャンル:ペット