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    あい動物病院の周りで起こった出来事や、気になるニュース、趣味のこと、思ったことなどを 気の向くままのんびり書いていきます。
    11本の管
    2010年08月23日 (月) | 編集 |
    これほど多くの管が付いている人を私は見たことがありませんでした。

    気管チューブ
    胃カテーテル
    尿道カテーテル
    胸腔ドレーン
    冠動脈拡張剤の点滴
    昇圧剤Aの点滴
    昇圧剤Bの点滴
    高カロリー輸液
    鎮静剤の点滴
    蛋白分解酵素阻害剤の点滴
    抗真菌剤の点滴

    点滴


    真菌血症によるDIC、さらにショック。
    1分先に容態が急変してもおかしくない病状なのに頑張り続けました。
    いつまで続くのか分からない長期戦、兄弟3人は交代で付き添いました。

    人工呼吸器のシューという音がリズミカルに鳴ります。
    時々動く喉仏と右膝が、かろうじて生きている証。
    昼の喧騒と夜の静寂。
    冷房の効いた病室内は肌寒いくらいです。

    もう危ない、と言われてから4度目の夜、
    何度目かの付き添い交代の直後に容態は急変しました。
    自宅待機していた私は急いで病院に向かいました。
    病室に走りこんでベッドサイドの心電図モニターを覗くと心拍数は0を示していました。
    遅かった。
    しかし医師は、私が来るのを待っていて下さいました。

    そして死亡宣告。

    父は旅立ちました。

    頑固とわがままを絵に描いた様な父。
    病院に入院するのを極端に嫌い、
    我慢して我慢して、我慢しすぎて手遅れになってしまいました。

    人工呼吸を開始した時から意識はありません。
    生きているのか死んでいるのかの臨界点はどこか?
    いつ心臓が止まってもいいと覚悟はしていても、
    その時が来たらスーッと力が抜けていきました。

    あれほど嫌っていた父は、実は私の一部だったことに初めて気づきました。





    大変申し訳ございませんが、
    父の葬儀のために一部診察時間を変更させていただきます。
    ご来院の際は、電話にてお問い合わせの上ご確認下さい。

      25日と26日の診察時間 午前9時~午後5時
                 (昼休み 正午~午後2時)




    いんちょ
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