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    猫の不思議~ゴロゴロ(その2)
    2010年08月06日 (金) | 編集 |
    さて、ある論文で、
    「ネコはゴロゴロと喉を鳴らす時に、人間の赤ちゃんの泣き声のような音を付加することで人間を思い通りに動かす」
    という説が発表されました。

    足元ノブ

    イギリスのサセックス大学の研究者らによりますと、
    ネコは要求がある時には独特な音で喉を鳴らし、飼い主の注意を引いたり餌を求めたりしているとのことです。
    通常のゴロゴロ音とは異なり、要求時の音には赤ちゃんの泣き声に似た高い周波数が含まれているらしいのです。

    ネコを飼ったことのない人でも、この周波数が含まれているゴロゴロを聞いた時の方が差し迫った感じを受け、不快と感じたそうです。

    ネコはこの周波数を含ませて喉を鳴らせば人間がネコの望むように動くことを学習し、さらにこれを強調させたゴロゴロ音を出すようになる、と考えられるとか。
    ネコが人間の心の傾向を把握し、人間にとって無視し難い音を意図的に発しているんだそうです。

    すりっノブ

    はてさて、真実はいかに?


    ところで、あのゴロゴロ音はどこから出ている思いますか?

    実は2つの説があり、どちらが正しいのかまだわかっていません。

    1)血液乱流説:大静脈から心臓に向かう血流が増すと乱流が生じ、渦巻く血流が低い音を出し横隔膜がその振動を増幅させる。

    2)仮声帯説:猫には声を出す声帯の他に、仮声帯と呼ばれる1対の喉頭室皺壁(こうとうしつしゅうへき)があり、喉頭筋を収縮させることでここから音を出している。

    猫についていろいろわかってきている現代の獣医学や動物学でも、まだまだわからないことがあるんです。


    いんちょ

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    テーマ:猫のいる生活
    ジャンル:ペット