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    歯の破折
    2018年12月06日 (木) | 編集 |
    昨日歯石取りをしたワンちゃん

    破折 (1)

    破折 (2)
    処置前



    破折 (4)

    破折 (5)
    処置後

    こんなに綺麗になりました。

    ただ、この子は若干問題がありまして・・・

    破折 (6)

    右上の奥歯(第四前臼歯と第一後臼歯)が欠けていました。
    最も硬いエナメル質が欠けて、象牙質が露出しています。
    これを”歯の破折(はせつ)”といいます。
    恐らく何か硬い物を噛んで遊んでいるうちに欠けちゃったんでしょうね。

    エナメル質の表面はツルツルしてますが、象牙質はザラザラです。
    なので象牙質が露出したところは歯垢や歯石がより付きやすくなります。
    今まで以上に歯磨きが大事になってきます。

    いんちょ

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    瓜実条虫の片節
    2018年11月20日 (火) | 編集 |
    避妊手術に来た元ノラ猫ちゃん。
    麻酔をかけて手術台に乗せてお尻をみたら、こんなヤツが蠢(うごめ)いていました。

    お食事中の方は閲覧注意!



    これは瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)の片節です。

    瓜実条虫の片節

    お尻から出てきたばかりの時はまだ白くてモゾモゾ動いています(赤矢印)が、時間が経って乾くと薄茶色の胡麻みたい(黄色〇内)になります。

    瓜実条虫は必ず中間宿主としてノミが必要なので、この片節を猫ちゃんが食べちゃっても成虫にはなりません。
    予防はノミを付けないことです。

    駆虫した後はしっかりとノミ駆除をしましょうね。

    いんちょ

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    肛門腺破裂
    2018年11月10日 (土) | 編集 |
    動物の肛門の両脇に「肛門腺(または肛門嚢)」と呼ばれる分泌腺があります。
    独特の臭い分泌物を出します。
    動物同士では個体識別のためにもなる名刺代わりですが、人間にはただただ臭く、識別できそうもありません。
    分泌物は液体だったり、粒々の混ざったマスタード風だったり、ペースト状だったり、色もクリーム色、茶色、緑色と様々です。
    本来は自らの収縮力で出せるものですが、固形になると出にくくなります。

    肛門腺が炎症を起こしてくると、しきりにお尻を舐めたり床にこすりつけたりするようになります。
    そうした場合には肛門腺液を絞り出しますが、かなり痛みを伴います。
    気付かずにいると肛門腺が破裂します。

    肛門腺破裂はワンちゃんでは時々ありますが、猫では珍しく、今まで1例しかありませんでした。
    それが昨日、久しぶりに2例目に遭遇しました。

    肛門腺破裂

    肛門の左下に穴が開いています。

    これが誰かというと・・・

    ノブちんのレントゲン (1)

    あらま! ノブちんじゃありませんか!
    気にしてるそぶりもありませんでしたね~。
    (^^;)気付かなかった・・・

    ごめんね、ノブちん。

    いんちょ

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    歯石の怖さ
    2018年10月26日 (金) | 編集 |
    ワンちゃんが歯石取りに来院しました。

    口腔鼻腔瘻 (2)

    ご覧の通り、ガッツリ歯石です。
    既に歯が何本か抜けています。

    反対(左)側を見てみると

    口腔鼻腔瘻 (1)

    上顎の犬歯が抜けていて、その部分に穴が開いて赤く見えます。
    この赤いのは鼻腔の粘膜です。

    つまり、口と鼻が繋がってしまってます。
    これは口腔鼻腔瘻(こうくうびくうろう)という病態です。
    水を飲んだり物を食べたりする時に鼻に入ってしまうので、くしゃみが出たりします。
    なので手術で塞ぐしかありません。

    口腔鼻腔瘻 (3)

    このワンちゃんは残っていた歯の大部分が重度の歯周病を起こしていて、最終的に3本の犬歯しか残りませんでした。
    グラグラの歯が残っているより抜いちゃった方が楽になりますが、やっぱり健康な歯でバリバリと食べたいですね。

    是非、若い頃から歯磨きをしてあげてください。

    いんちょ

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    トイプーさん前肢骨折
    2018年05月15日 (火) | 編集 |
    昨夜の手術はトイプードルさんの前肢(橈骨尺骨)骨折です。

    オペ前オペ前2

    このワンちゃんは非常に我慢強くて、この状態にも関わらず骨折した脚を触っても鳴きもせず怒りもしません。

    さあ、麻酔をして手術です。
    痛い麻酔注射もじっと我慢していました。

    ピン挿入ピン挿入2

    この子の骨はとても硬くてピンがなかなか通過しませんでした。
    骨折してから少し日にちが経っているので、骨折端に組織が入り込んで少し隙間が出来ています。

    スプリント1スプリント2

    スプリントを装着して終了。
    尺骨(細い方)がややズレていますが、メインは橈骨(ピンが入っている方)なので大丈夫。
    リモデリングしてほぼ正常な位置に戻ります。
    はやり懸念は13歳という年齢です。
    骨の再生は若い子に比べて明らかに遅く、ギプス装着による筋肉の萎縮は明らかに早い。。。
    跛行が残らないか心配です。

    しっかり治ってくださいまし。( ̄人 ̄)

    いんちょ

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