あい動物病院の周りで起こった出来事や、気になるニュース、趣味のこと、思ったことなどを 気の向くままのんびり書いていきます。
    ドリアンのような結石
    2017年07月07日 (金) | 編集 |
    小型犬(パピヨンさん)の膀胱結石の摘出手術をしました。
    術前の検査で大きめの豆型の結石を1つ確認。

    出てきたのは・・・

    ドリアン結石 (1)

    ドリアン結石 (2)

    ドリアンのようにトゲトゲだらけの結石でした。
    このトゲトゲが膀胱粘膜に刺さっていて、剝がしながらの摘出でした。
    (>_<)痛そうー!!

    割ってみると

    ドリアン結石 (3)

    ドリアン結石 (4)

    黒い核に細長い水晶が並んで生えているような・・・。

    これは痛かったでしょうね。
    傷が治ったらすっきりするよ~。

    いんちょ

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    子宮蓄膿症の子宮から
    2017年07月05日 (水) | 編集 |
    他院さんからのご紹介で、子宮蓄膿症のワンちゃんが来院されました。
    食欲が無くて元気も無いとのこと。
    内科治療で改善しなかったので手術をご希望です。

    血液検査で若干の脱水はありますがその他にはそれほど異常はみられません。
    それならば点滴をしながら早めに手術をしましょう、とお預かりしました。

    麻酔をしていつものように卵巣と子宮を摘出します。
    すると子宮の中に何やら豆粒サイズの遊離物が4つもありました。

    モザイク
    (クリックするとモザイクの無い画像が見えます)

    なんだこれ?
    こんなの初めて。

    子宮を切開して出してみると、

    子宮内異物 (1)

    膿の中に↑こんなのが埋もれていました。
    石というほど硬くなく、丁度煮豆のような感じで、指で摘まむと潰れます。
    中身を確認しても無構造の塊でした。

    恐らく長い時間をかけて、子宮内の粘膜やら血液やらが固まって塊になって、それが排出されずに子宮内に留まってしまったのでしょう。
    もしかしたらそれが子宮蓄膿の原因になったのかもしれません。

    何年やっても色々な初経験ができますね~。

    いんちょ

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    4.54kg
    2017年06月08日 (木) | 編集 |
    狂犬病の予防注射に来院した10歳のワンちゃん
    「最近少し元気無いんだよね~」
    とのこと。

    診察室に入ってもらってビックリ!
    骨が浮き出るほど痩せているのにお腹だけがパンパンに張っています。
    トントンと指で軽く突くと波動感があります。
    「腹水が貯まってますよ」
    狂犬病の予防注射どころじゃありません。

    急遽血液検査とエコー検査を実施しました。
    診断は「子宮蓄膿症」
    腹水じゃなかった・・・・(; ̄д ̄)

    このまま置いておいたら子宮破裂の危険がありますから緊急手術です。

    急いで器具の滅菌をして、慎重に麻酔をして気管チューブを挿入し、ガス麻酔で維持をして手術開始。
    腹壁を切開すると、そこには膿が貯まった子宮がドーーン・・・というか子宮しか見えない。
    よく破裂しなかったなぁ。。。
    これだけの物をお腹から急に取り出すと、一気に腹圧が下がってショックを起こすのでそーっとそーっと少しづつ引っ張り出します。
    それでも巨大な子宮を全部お腹から引き出した時に徐脈になってきました。
    昇圧剤と抗コリン剤の静脈注射で持ち直し、そのまま手術は無事終了。
    お腹がぺったんこ。

    手術前のワンちゃんの体重は15.4kgで、摘出した子宮はなんと4.54㎏!

    子宮蓄膿 (2)

    ほぼ体重の3分の1を占めていました。
    これは当院での最高記録です。

    身軽になったワンちゃんは手術翌日からご飯をバクバク食べ元気になりました。

    しかし手術前の状態で、少なくなったとはいえそれなりにご飯を食べていたといいますから驚きです。
    足取りも軽く、今日退院しました。

    いんちょ

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    陰睾の腫瘍化 その2
    2017年05月25日 (木) | 編集 |
    先日、他院からのご紹介でいらしたワンちゃんは、お腹の中にしこりがあるとのことでした。

    触診とレントゲン写真で直径5cmくらいの腫瘤を確認しましたが、よく診ると陰嚢内に睾丸が1つしかありません。
    しかもかなり委縮しています。
    色々な所見より陰睾の腫瘍と思われました。

    そして摘出手術することになりました。

    陰睾腫瘍化 (2)加工
    大丈夫な方だけクリックしてください

    やはりしこりは腫瘍化した陰睾でした。
    かなり腫大していましたが、癒着はありませんでした。

    ただ高齢(15歳)のためか、急激に男性ホルモンが減ったためか術後の回復に時間が掛かりました。
    何とかゴハンを食べるようになり、飼い主さんの面会時に大喜びしますので、入院ストレスを考えて退院・自宅療養となりました。


    以前にも当ブログで書きましたが、陰睾は腫瘍化しやすいです。
    陰睾の腫瘍化
    陰睾
    鼠径部の腫瘍化陰睾は発見しやすいし手術も比較的簡単ですが、腹腔内の場合はかなり大きくならないと発見しにくいです。
    更に高齢になってから腫瘍化することが多く、今回のように術後の経過が思わしくない場合もあります。

    陰睾の子はあまり様子みないで若いうちに腫瘍化する前に手術した方がいいですよ。

    いんちょ

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    外傷?発生異常??
    2017年04月21日 (金) | 編集 |
    昨日去勢手術に来院したネコちゃんは、事前の診察で睾丸が1つしか触知出来ませんでした。
    ただ、無い方の陰嚢内に何やら小さい塊があるようです。
    一応飼い主様には「陰睾」の可能性があることをご承知いただき手術となりました。

    陰睾か??
    モザイク無し(^^;)
    左のタマタマが見当たらない

    左側の陰嚢を切開して、その小さな塊を引っ張り出してみると精管と精巣上体と並んで小さな豆粒状の物が2つありました。

    精巣分裂? 精巣分裂??解説
    ↑大丈夫な方はクリックしてください

    何だこれ?
    精巣上体があるから精巣でしょうけど、こんな分裂した精巣は見たことありませんね~。
    発生異常かな?
    それとも以前に事故や喧嘩で怪我をして片玉潰れちゃったのかな?
     (>_<;)イタソー

    取り敢えず陰睾手術ではなく通常手術で無事終了しました。

    いんちょ

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