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    あい動物病院の周りで起こった出来事や、気になるニュース、趣味のこと、思ったことなどを 気の向くままのんびり書いていきます。
    狂猫病??
    2020年07月09日 (木) | 編集 |
    イタリアで飼い猫が突如狂暴化
    非常に稀なウイルスが検出され当局が注意勧告

    (前略)
     トスカーナ州アレッツォで、ペットの猫が突然狂暴化、飼い主に噛みつくようになり、その後死亡した。
    検査の結果、この猫から、狂犬病に似たコウモリ由来のリッサウイルスが検出された。
    (中略)
    ■ある日突然狂暴化した飼い猫
     その2歳のメス猫は突然攻撃的になり、飼い主の家族3人に噛みついたほか、呼吸困難・震え・千鳥足といった症状を示すようになったという。
     かかりつけの獣医に対しても攻撃的で、検査のために別の動物病院に搬送されたが、結局発症から4日後に死亡したとのこと。
     脳の検査から、リッサウイルスの一種「西コーカサス・コウモリ・リッサウイルス(WCBV)」が検出された「リッサウイルス感染症」であることがわかったという。

    angry cat

    ■コウモリが媒介するWCBVリッサウイルス
     リッサウイルスは、ラブドウイルス科リッサウイルス属のウイルスで、現在14種が確認されている。狂犬病ウイルスもその1つだ。
     食虫コウモリや食果実コウモリなどが媒介し、ウイルスは唾液に含まれている。それを宿したコウモリに噛まれたり、傷口を舐められたりしたときに感染する。
     「西コーカサス・コウモリ・リッサウイルス(WCBV)」が初めて発見されたのは、2002年のこと。コーカサス山脈西部に生息するユビナガコウモリから検出され、これまでその一例しか確認されていなかったという。

    ■感染経路は不明
     死亡した猫の飼い主宅付近には、コウモリのコロニーがあったそうだが、詳しい感染経路は不明だ。ただ基本的に、猫は昼も夜も自由に家を出入りできたらしい。
     また、その家ではほかにも猫1匹、子猫3匹、犬1匹が飼われているとのこと。今のところ、一緒に飼われていた子たちに感染した兆候は見られないそうだ。
     ちなみに一般的な狂犬病に関しても、イタリアでは2011年のキツネの事例を最後に感染例はなく、2013年には国内に狂犬病のウイルスはないと判断された。

    ■人間の感染事例はなし
     この事態を受けて、アレッサンドロ・ギネッリ市長は、ネコやイヌの飼い主に対して、ペットの様子に注意するよう発令。
     万が一、リッサウイルスの感染が疑われるようであれば、すぐに報告するよう求めている。人を噛んだり、麻痺の兆候が見られるネコ・イヌは、10日間の検疫にかけられることになる。
     またイタリア保健省は、情報を収集するため専門家による研究チームを発足させたそうだ。
     なお、WCBVが人間に感染した事例は報告されていない

    「カラパイア」 より

    ◇          ◇          ◇

    ウィルスの脅威が止まりません。
    先日新たなパンデミックの可能性「ブタインフルエンザ」うさぎのウィルス感染症「ウサギエボラ」などの報告があったばかりですが、今度はネコのリッサウィルス感染症「狂猫病(勝手に命名)」です。
    ウィルスは変異をすることで感染する動物種を変えたり、病原性が変化したりします。
    これらのウィルスの「人には感染しない」という情報は今のところとしか言えません。

    今回の狂猫病はまだ1例しか報告がありません。
    このまま終了!になってくれることを願って止みません。

    いんちょ

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    CRP(C反応性蛋白)
    2020年01月22日 (水) | 編集 |
    ワンちゃんの急性炎症の指標「CRP(C反応性蛋白)」が院内検査で測定できるようになりました。

    CRPは感染や何らかの組織損傷・傷害に対する免疫反応が起こると、肝臓での合成が促進し血漿濃度が上昇します。
    連鎖球菌細胞壁のC多糖体と呼ばれる成分と結合することからC反応性蛋白=CRPと名付けられました。

    炎症性疾患が起きると鋭敏に上昇し、病態の改善後速やかに低下するため,病態の診断,予後の判定,治療効果の観察に役立ちます。
    敗血症や肺炎などの細菌感染症では著しく上昇,ウイルス感染,悪性腫瘍,膠原病でも活動性の亢進時に上昇します。
    外傷や手術後は,48時間をピークに上昇し約5日でほぼ正常範囲に戻ります。

    異常値の場合に考えられる主な疾患
    陽性反応が強い場合 : 細菌感染症、膠原病、肝硬変、敗血症、悪性腫瘍など
    弱陽性の場合 : ウイルス性疾患、急性肝炎、脳炎、内分泌疾患など

    体調不良の原因が急性の炎症のせいかどうかの判断、治療効果の判定にとても有用ですが、どこに炎症があるのかは分かりません。
    慢性炎症の場合は微増か正常値の時もあります。

    また、CRP検査はワンちゃんのみです。
    ネコちゃんは急性炎症時でもCRPは殆ど上昇しないようで、炎症の指標にはなりません。
    m(_ _)mあしからず

    いんちょ

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    SDMA(対称性ジメチルアルギニン)
    2020年01月21日 (火) | 編集 |
    腎臓病の早期発見に役立つバイオマーカー「SDMA(対称性ジメチルアルギニン)」を、今年から院内で迅速に測定できるようになりました。

    従来腎臓機能の評価に使われていた検査項目はクレアチニン(CREA)や血中尿素窒素(BUN)でした。
    しかしこれらの検査は腎臓機能が75%以上失われてはじめて上昇してくるものです。
    それと比べてSDMAは、腎機能が40%失われた段階で上昇し始めます。
    それだけ早期に異常が発見できるといわれています。

    401%低下で

    具体的にどれくらい早期に発見できるかというと、ワンちゃんでは平均9.8か月、ネコちゃんでは平均17か月早く上昇し始めます。

    9.8か月早く

    また、SDMAは食事や筋肉量や他の疾患の影響を受けにくく、腎臓機能に特異的なマーカーです。

    筋肉量に左右されない

    「Care My Pet」

    通常の血液検査と同時に測定できるので、別途採血や再来院の必要はありません。
    また一つ、健康診断に有用な検査項目が加わりました。

    いんちょ

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    嬉しくない新記録
    2019年07月02日 (火) | 編集 |
    生後8ヶ月のチワワさん。
    他院で2ヶ月前に避妊手術済みです。
    乳歯が残っているので、とご相談にみえました。
    診察してみると犬歯も切歯もしっかり残っています。

    10ヶ月齢を過ぎてから乳歯を抜いても永久歯の歯並びが戻らない。
    あと2ヶ月待って乳歯が残っていたら抜くか、待たずに抜くか。

    というお話をしたら
    「早目にお願いします」
    というご希望でしたので、今日実施しました。

    麻酔をしてあらためて確認してみると

    17本 (1)
    上顎 切歯6本 犬歯2本 

    17本 (3)
    下顎 切歯5本 犬歯2本

    17本 (2)

    17本 (4)
    左右上顎 臼歯1本ずつ


    17本 (5)
    合計17本!

    当院での乳歯抜歯は、16本(+永久歯1本)が今までの最高でしたので、今回はそれを上回る最高記録です。

    嬉しくないですね~。

    いんちょ

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    ついでに
    2019年05月01日 (水) | 編集 |
    避妊手術に来たワンちゃん、「乳歯が残っているので”ついでに”抜いてください」とのご依頼です。
    確認してみると、

    乳歯遺残13本 (2)

    乳歯遺残13本 (1)

    まあ立派に生えているじゃありませんか。
    抜いた乳歯は

    乳歯遺残13本 (3)

    切歯8本(上6本、下2本)、犬歯4本(上下2本)、臼歯1本
    全部で13本でした。
    こうなると乳歯抜歯だけで20~30分かかります。
    とても「ついでに」やる処置とは言えませんね~。

    先日も「去勢手術のついでに歯石取りをしてください」と言われましたが、去勢手術5分+歯石取り40分なので、こちら感覚としては「歯石取りのついでに去勢手術」だったりして。

    「ついでに」の感覚は「時間」や「難易度」ではなく、その人の「気軽さ」によるものなんでしょうね。


    ところで、
    乳歯抜歯の本数で、当院での最高記録は16本でした。

    いんちょ

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