fc2ブログ
あい動物病院の周りで起こった出来事や、気になるニュース、趣味のこと、思ったことなどを 気の向くままのんびり書いていきます。
犬猫の熱中症予防対策マニュアル
2021年07月21日 (水) | 編集 |
犬猫の熱中症予防対策マニュアルが送られてきましたので掲載します。
送り主は獣医師会でも動物保護協会でもなく日本気象協会からでした。

熱中症ゼロ表紙

熱中症ゼロ症状・予防と対策(1)

熱中症ゼロ症状・予防と対策(2)

熱中症ゼロ応急処置チェックシート(1)

熱中症ゼロ応急処置チェックシート(2)

熱中症ゼロ注意が必要な犬種猫種

熱中症ゼロ散歩時の注意

身体を冷やすのに冷たい水を使うと、体表の血管が収縮して血液の流れが悪くなり、冷却効果が薄れます。
常温の水を掛けて風を当てて冷やしてください。

さて私調べによりますと、ワンちゃんの場合、身体の表面を冷やしてもなかなか体温が下がりませんが、舌を冷やすとみるみるうちの体温が下がります。
暑い時、ワンちゃんは汗をかかないので舌を出してハアハアする(パンティング)ことで体温を下げるので、舌はかなり効率の良い冷却器官と思われます。
誤嚥を避けて鼻先を斜め下に向けて、舌に冷えた水などを当てると良いです。

その前に熱中症にならないようにご注意くださいね。

いんちょ

 ←ランクアップにご協力下さ~い! ポチッとな。
SFTSについて続報
2021年05月31日 (月) | 編集 |
SFTS(重症熱性血小板減少症)は人とネコ科動物には強い病原性を示しますが、犬や他の動物では殆ど無症状と言われています。
ところが最近、静岡市の動物病院で、亡くなった2頭の犬がSFTS陽性だったという報告がありました。
2例とも発熱と血小板減少がみられたそうです。
ただし、死因がSFTSだったのかは今の所はっきりしていません。

1例は外飼いの中型犬で、ワクチンもノミ・ダニ予防もしていなかったそうです。

もう1例は室内飼育のチワワさんで、時々山に散歩に行っていたとか。
10日前にも山に行って、帰って来た時にマダニが付いていたそうです。
ノミ・ダニ予防はレボリューションを付けていたようですが、残念ながらレボリューションの成分「セラメクチン」はマダニには十分な効果が期待できません。

予防は「マダニを付けないこと
これに尽きます。

 マダニに効果がある駆除剤を付ける。
 マダニがいる山や草むらには行かない、行かせない。


ただし多くのマダニ駆除剤は、吸血することで効果を発揮するので、その時点でSFTSウィルスは体内に侵入している可能性は否定できないとか。
だとすると、マダニと接触しないしか方法はありません。

近年では「登山ブーム」+「ペットブーム」で山にワンちゃんを連れて来る人が散見されます。
このこと自体について賛否が分かれているところではありますが、SFTSに関してはワンちゃん連れの登山・トレッキングは絶対やめた方がいいです。

SFTSは人もマダニに刺されて感染しますから、真夏でも山に行く時は長袖・長ズボンで行くことをお勧めします。

SFTS.jpg

いんちょ

 ←ランクアップにご協力下さ~い! ポチッとな。
獣医師が新型コロナより恐れるもの
2021年03月17日 (水) | 編集 |
マダニ感染症「重症熱性血小板減少症候群」静岡県内初の患者発生

マダニに噛まれることで感染する「重症熱性血小板減少症候群」の患者が静岡県内で初めて確認されました。県は春からマダニが活発になるため注意を呼びかけています。

県によりますと5日、中部保健所管内の医療機関から「重症熱性血小板減少症候群」通称「SFTS」の患者が発生したと届け出がありました。

「SFTS」はこのウイルスを持つマダニに噛まれることで感染します。

患者は60代の男性で、2月28日に38℃の発熱があり医療機関を受診しましたが、4日経過しても熱が下がらないため血液検査を受けたところ感染が判明しました。

発熱、筋肉痛、下痢の症状があり、現在入院中ですが命に別条はないということです。

男性にマダニに噛まれた形跡はないものの、職業上動物に接触することが多く、県はマダニに噛まれた動物から感染したのではないかとみています。
FNNプライムオンライン より

◇          ◇          ◇

↑ちょっと古い記事ですみません。

以前にも当ブログ「マダニの恐怖」の時にもお知らせしました「SFTS」ですが、静岡県内で人での感染が確認されました。
猫では既に数例報告がありましたが人では初めてです。

SFTS.jpg

この病気の恐ろしいのは、その致死率(27~30%)もさることながら、感染経路が未だはっきり分かっていないことです。
他県の報告によると、獣医師がSFTS疑いの動物の診療をする時に、手袋・マスク・フェイスガードなどの防御措置をしていたにもかかわらず感染してしまった例もあるとのことです。
一体どうやったら防げるの??

また、SFTSは人とネコ科動物には強い病原性を示しますが、犬や他の動物では殆ど無症状だそうです。
つまり、ダニに刺されて感染している犬が、無症状の内に飼主や周りの人(獣医師を含む)に感染させてしまうかもしれないということです。
これはヤバイですっ!

更に、先日富士市内で事故死した狸の血清を調べたらSFTSの抗体が陽性だったようです。
もうすぐ近くにまでSFTSウィルスは来ています。

野生動物には安易に手を出さないこと。
特に具合の悪い野良猫を素手で触らないこと。

外に出る犬猫はマダニ駆除をしっかりすること。
出来れば猫は室内飼育を。


あなたとあなたの猫ちゃん(と私)を守るために。

厚生労働省HPの重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&Aもご覧ください。

いんちょ

 ←ランクアップにご協力下さ~い! ポチッとな。
狂猫病??
2020年07月09日 (木) | 編集 |
イタリアで飼い猫が突如狂暴化
非常に稀なウイルスが検出され当局が注意勧告

(前略)
 トスカーナ州アレッツォで、ペットの猫が突然狂暴化、飼い主に噛みつくようになり、その後死亡した。
検査の結果、この猫から、狂犬病に似たコウモリ由来のリッサウイルスが検出された。
(中略)
■ある日突然狂暴化した飼い猫
 その2歳のメス猫は突然攻撃的になり、飼い主の家族3人に噛みついたほか、呼吸困難・震え・千鳥足といった症状を示すようになったという。
 かかりつけの獣医に対しても攻撃的で、検査のために別の動物病院に搬送されたが、結局発症から4日後に死亡したとのこと。
 脳の検査から、リッサウイルスの一種「西コーカサス・コウモリ・リッサウイルス(WCBV)」が検出された「リッサウイルス感染症」であることがわかったという。

angry cat

■コウモリが媒介するWCBVリッサウイルス
 リッサウイルスは、ラブドウイルス科リッサウイルス属のウイルスで、現在14種が確認されている。狂犬病ウイルスもその1つだ。
 食虫コウモリや食果実コウモリなどが媒介し、ウイルスは唾液に含まれている。それを宿したコウモリに噛まれたり、傷口を舐められたりしたときに感染する。
 「西コーカサス・コウモリ・リッサウイルス(WCBV)」が初めて発見されたのは、2002年のこと。コーカサス山脈西部に生息するユビナガコウモリから検出され、これまでその一例しか確認されていなかったという。

■感染経路は不明
 死亡した猫の飼い主宅付近には、コウモリのコロニーがあったそうだが、詳しい感染経路は不明だ。ただ基本的に、猫は昼も夜も自由に家を出入りできたらしい。
 また、その家ではほかにも猫1匹、子猫3匹、犬1匹が飼われているとのこと。今のところ、一緒に飼われていた子たちに感染した兆候は見られないそうだ。
 ちなみに一般的な狂犬病に関しても、イタリアでは2011年のキツネの事例を最後に感染例はなく、2013年には国内に狂犬病のウイルスはないと判断された。

■人間の感染事例はなし
 この事態を受けて、アレッサンドロ・ギネッリ市長は、ネコやイヌの飼い主に対して、ペットの様子に注意するよう発令。
 万が一、リッサウイルスの感染が疑われるようであれば、すぐに報告するよう求めている。人を噛んだり、麻痺の兆候が見られるネコ・イヌは、10日間の検疫にかけられることになる。
 またイタリア保健省は、情報を収集するため専門家による研究チームを発足させたそうだ。
 なお、WCBVが人間に感染した事例は報告されていない

「カラパイア」 より

◇          ◇          ◇

ウィルスの脅威が止まりません。
先日新たなパンデミックの可能性「ブタインフルエンザ」うさぎのウィルス感染症「ウサギエボラ」などの報告があったばかりですが、今度はネコのリッサウィルス感染症「狂猫病(勝手に命名)」です。
ウィルスは変異をすることで感染する動物種を変えたり、病原性が変化したりします。
これらのウィルスの「人には感染しない」という情報は今のところとしか言えません。

今回の狂猫病はまだ1例しか報告がありません。
このまま終了!になってくれることを願って止みません。

いんちょ

 ←ランクアップにご協力下さ~い! ポチッとな。
テーマ:猫のいる生活
ジャンル:ペット
CRP(C反応性蛋白)
2020年01月22日 (水) | 編集 |
ワンちゃんの急性炎症の指標「CRP(C反応性蛋白)」が院内検査で測定できるようになりました。

CRPは感染や何らかの組織損傷・傷害に対する免疫反応が起こると、肝臓での合成が促進し血漿濃度が上昇します。
連鎖球菌細胞壁のC多糖体と呼ばれる成分と結合することからC反応性蛋白=CRPと名付けられました。

炎症性疾患が起きると鋭敏に上昇し、病態の改善後速やかに低下するため,病態の診断,予後の判定,治療効果の観察に役立ちます。
敗血症や肺炎などの細菌感染症では著しく上昇,ウイルス感染,悪性腫瘍,膠原病でも活動性の亢進時に上昇します。
外傷や手術後は,48時間をピークに上昇し約5日でほぼ正常範囲に戻ります。

異常値の場合に考えられる主な疾患
陽性反応が強い場合 : 細菌感染症、膠原病、肝硬変、敗血症、悪性腫瘍など
弱陽性の場合 : ウイルス性疾患、急性肝炎、脳炎、内分泌疾患など

体調不良の原因が急性の炎症のせいかどうかの判断、治療効果の判定にとても有用ですが、どこに炎症があるのかは分かりません。
慢性炎症の場合は微増か正常値の時もあります。

また、CRP検査はワンちゃんのみです。
ネコちゃんは急性炎症時でもCRPは殆ど上昇しないようで、炎症の指標にはなりません。
m(_ _)mあしからず

いんちょ

 ←ランクアップにご協力下さ~い! ポチッとな。