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    あい動物病院の周りで起こった出来事や、気になるニュース、趣味のこと、思ったことなどを 気の向くままのんびり書いていきます。
    狂犬病予防接種が始まりました
    2023年04月01日 (土) | 編集 |
    狂犬病予防接種が始まりました。

    inunotame.jpg

    昨年まで新型コロナウィルスの蔓延を防ぐために、各地のまちづくりセンター等で行われていた「集合注射」は中止して各動物病院での接種とし、注射期限を12月31日としていました。
    今年の1月に富士市・富士宮市と協議した結果、昨年までの制度で特に混乱なく狂犬病予防業務がスムーズに行われたことを踏まえ、今年度以降も集合注射は中止し、動物病院での接種を続けることとしました。
    ただし、注射期限を法令通りに6月末日までとすることになりました。

    新しくワンちゃんを飼い始める場合、一般飼い主から譲り受けたり、拾ったり、保護した場合は今まで通り動物病院や市役所で新規登録できますが、ペットショップやブリーダーさんから購入する場合は環境省への登録変更が必要です。
    富士市では環境省への登録と市の登録をマイクロチップで一元化する「ワンストップ制度」を導入します。(富士宮市は非対応
    詳しくは下記サイトをご覧ください。

    犬や猫のマイクロチップ装着義務化について<富士市>
    犬と猫のマイクロチップ情報登録<環境省>

    ワンストップ制度については行政も動物病院も初めての制度でやや混乱気味なこともあり、また、富士市と富士宮市で対応が違うこともあって、飼い主の皆様への説明に戸惑うことがあるかもしれませんが、どうぞご容赦ください。

    いんちょ

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    ヘルニア
    2023年02月05日 (日) | 編集 |
    ワンちゃんの椎間板ヘルニアの心配をしているうちに、自分がヘルニアになってしまいました。(T_T)

    昨年の夏ごろより、手術中に「腰が痛いなぁ」なんて思っていましたが、年末には普通にしていても痛くなってきてしまいました。
    整形外科に行ってレントゲンとMRIを撮ってもらったら

    ヘルニア (1)
    レントゲン
    ありゃりゃ、4-5腰椎間が潰れてる(°_°;)

    ヘルニア (2)
    MRI
    〇の所で椎体がくっ付いてる!
    こんなに腰椎がS字に曲がってるとは思わなかった・・・

    ヘルニア (3)
    MRI
    〇の所で脊髄が圧迫されてる(>_<)
    画像を見たら余計に腰が痛くなってしまう~。

    手術するほどではないとのことで、整形外科併設の整体で週に1回施術を受けてます。
    自宅でも教えていただいたストレッチを日々やっています。
    でもまだ時々痛くなったり右足が痺れたりします。


    そんな訳で、前傾姿勢が続く長時間の手術が出来ません。
    大変申し訳ないことですが、そういう手術が必要な場合は他の病院さんを紹介させてもらっています。
    ご迷惑をお掛けしますが、どうぞご理解くださいませ。
    m(_ _)m

    いんちょ

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    犬猫の熱中症予防対策マニュアル
    2021年07月21日 (水) | 編集 |
    犬猫の熱中症予防対策マニュアルが送られてきましたので掲載します。
    送り主は獣医師会でも動物保護協会でもなく日本気象協会からでした。

    熱中症ゼロ表紙

    熱中症ゼロ症状・予防と対策(1)

    熱中症ゼロ症状・予防と対策(2)

    熱中症ゼロ応急処置チェックシート(1)

    熱中症ゼロ応急処置チェックシート(2)

    熱中症ゼロ注意が必要な犬種猫種

    熱中症ゼロ散歩時の注意

    身体を冷やすのに冷たい水を使うと、体表の血管が収縮して血液の流れが悪くなり、冷却効果が薄れます。
    常温の水を掛けて風を当てて冷やしてください。

    さて私調べによりますと、ワンちゃんの場合、身体の表面を冷やしてもなかなか体温が下がりませんが、舌を冷やすとみるみるうちの体温が下がります。
    暑い時、ワンちゃんは汗をかかないので舌を出してハアハアする(パンティング)ことで体温を下げるので、舌はかなり効率の良い冷却器官と思われます。
    誤嚥を避けて鼻先を斜め下に向けて、舌に冷えた水などを当てると良いです。

    その前に熱中症にならないようにご注意くださいね。

    いんちょ

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    SFTSについて続報
    2021年05月31日 (月) | 編集 |
    SFTS(重症熱性血小板減少症)は人とネコ科動物には強い病原性を示しますが、犬や他の動物では殆ど無症状と言われています。
    ところが最近、静岡市の動物病院で、亡くなった2頭の犬がSFTS陽性だったという報告がありました。
    2例とも発熱と血小板減少がみられたそうです。
    ただし、死因がSFTSだったのかは今の所はっきりしていません。

    1例は外飼いの中型犬で、ワクチンもノミ・ダニ予防もしていなかったそうです。

    もう1例は室内飼育のチワワさんで、時々山に散歩に行っていたとか。
    10日前にも山に行って、帰って来た時にマダニが付いていたそうです。
    ノミ・ダニ予防はレボリューションを付けていたようですが、残念ながらレボリューションの成分「セラメクチン」はマダニには十分な効果が期待できません。

    予防は「マダニを付けないこと
    これに尽きます。

     マダニに効果がある駆除剤を付ける。
     マダニがいる山や草むらには行かない、行かせない。


    ただし多くのマダニ駆除剤は、吸血することで効果を発揮するので、その時点でSFTSウィルスは体内に侵入している可能性は否定できないとか。
    だとすると、マダニと接触しないしか方法はありません。

    近年では「登山ブーム」+「ペットブーム」で山にワンちゃんを連れて来る人が散見されます。
    このこと自体について賛否が分かれているところではありますが、SFTSに関してはワンちゃん連れの登山・トレッキングは絶対やめた方がいいです。

    SFTSは人もマダニに刺されて感染しますから、真夏でも山に行く時は長袖・長ズボンで行くことをお勧めします。

    SFTS.jpg

    いんちょ

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    獣医師が新型コロナより恐れるもの
    2021年03月17日 (水) | 編集 |
    マダニ感染症「重症熱性血小板減少症候群」静岡県内初の患者発生

    マダニに噛まれることで感染する「重症熱性血小板減少症候群」の患者が静岡県内で初めて確認されました。県は春からマダニが活発になるため注意を呼びかけています。

    県によりますと5日、中部保健所管内の医療機関から「重症熱性血小板減少症候群」通称「SFTS」の患者が発生したと届け出がありました。

    「SFTS」はこのウイルスを持つマダニに噛まれることで感染します。

    患者は60代の男性で、2月28日に38℃の発熱があり医療機関を受診しましたが、4日経過しても熱が下がらないため血液検査を受けたところ感染が判明しました。

    発熱、筋肉痛、下痢の症状があり、現在入院中ですが命に別条はないということです。

    男性にマダニに噛まれた形跡はないものの、職業上動物に接触することが多く、県はマダニに噛まれた動物から感染したのではないかとみています。
    FNNプライムオンライン より

    ◇          ◇          ◇

    ↑ちょっと古い記事ですみません。

    以前にも当ブログ「マダニの恐怖」の時にもお知らせしました「SFTS」ですが、静岡県内で人での感染が確認されました。
    猫では既に数例報告がありましたが人では初めてです。

    SFTS.jpg

    この病気の恐ろしいのは、その致死率(27~30%)もさることながら、感染経路が未だはっきり分かっていないことです。
    他県の報告によると、獣医師がSFTS疑いの動物の診療をする時に、手袋・マスク・フェイスガードなどの防御措置をしていたにもかかわらず感染してしまった例もあるとのことです。
    一体どうやったら防げるの??

    また、SFTSは人とネコ科動物には強い病原性を示しますが、犬や他の動物では殆ど無症状だそうです。
    つまり、ダニに刺されて感染している犬が、無症状の内に飼主や周りの人(獣医師を含む)に感染させてしまうかもしれないということです。
    これはヤバイですっ!

    更に、先日富士市内で事故死した狸の血清を調べたらSFTSの抗体が陽性だったようです。
    もうすぐ近くにまでSFTSウィルスは来ています。

    野生動物には安易に手を出さないこと。
    特に具合の悪い野良猫を素手で触らないこと。

    外に出る犬猫はマダニ駆除をしっかりすること。
    出来れば猫は室内飼育を。


    あなたとあなたの猫ちゃん(と私)を守るために。

    厚生労働省HPの重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&Aもご覧ください。

    いんちょ

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