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    あい動物病院の周りで起こった出来事や、気になるニュース、趣味のこと、思ったことなどを 気の向くままのんびり書いていきます。
    嬉しくない新記録
    2019年07月02日 (火) | 編集 |
    生後8ヶ月のチワワさん。
    他院で2ヶ月前に避妊手術済みです。
    乳歯が残っているので、とご相談にみえました。
    診察してみると犬歯も切歯もしっかり残っています。

    10ヶ月齢を過ぎてから乳歯を抜いても永久歯の歯並びが戻らない。
    あと2ヶ月待って乳歯が残っていたら抜くか、待たずに抜くか。

    というお話をしたら
    「早目にお願いします」
    というご希望でしたので、今日実施しました。

    麻酔をしてあらためて確認してみると

    17本 (1)
    上顎 切歯6本 犬歯2本 

    17本 (3)
    下顎 切歯5本 犬歯2本

    17本 (2)

    17本 (4)
    左右上顎 臼歯1本ずつ


    17本 (5)
    合計17本!

    当院での乳歯抜歯は、16本(+永久歯1本)が今までの最高でしたので、今回はそれを上回る最高記録です。

    嬉しくないですね~。

    いんちょ

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    ついでに
    2019年05月01日 (水) | 編集 |
    避妊手術に来たワンちゃん、「乳歯が残っているので”ついでに”抜いてください」とのご依頼です。
    確認してみると、

    乳歯遺残13本 (2)

    乳歯遺残13本 (1)

    まあ立派に生えているじゃありませんか。
    抜いた乳歯は

    乳歯遺残13本 (3)

    切歯8本(上6本、下2本)、犬歯4本(上下2本)、臼歯1本
    全部で13本でした。
    こうなると乳歯抜歯だけで20~30分かかります。
    とても「ついでに」やる処置とは言えませんね~。

    先日も「去勢手術のついでに歯石取りをしてください」と言われましたが、去勢手術5分+歯石取り40分なので、こちら感覚としては「歯石取りのついでに去勢手術」だったりして。

    「ついでに」の感覚は「時間」や「難易度」ではなく、その人の「気軽さ」によるものなんでしょうね。


    ところで、
    乳歯抜歯の本数で、当院での最高記録は16本でした。

    いんちょ

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    尿検査
    2019年03月15日 (金) | 編集 |
    今日、陰部を気にしているというワンちゃんが来たので、エコーでお腹を診たら膀胱結石が見つかりました。
    尿結石についてはこちら

    尿検査をするために、外に出て自然排尿をする瞬間に容器でおしっこを採取し、遠心分離して沈渣を顕微鏡で見てみると、

    結晶と赤血球

    赤血球(赤矢印)と一緒に結晶(青〇)がありました。
    これは”ストルバイト”です。
    酸性尿で溶けるので、フードの変更が主な治療です。
    それで溶けなかったら最終的には手術になるかもしれません。

    さて、尿沈渣の他の場所を見てみると、

    結晶と花粉 (1)

    結晶の他になにやら怪しげな物が見つかりました。
    赤血球よりかなり大きな丸いもの。

    実はこれ、花粉です。

    引きで見てみると、

    結晶と花粉 (2)

    結晶よりずっと沢山ありますね。

    おしっこ採取を外で行ったので、空中を舞っている花粉が混入したのでした。

    しかし尿採取の僅かな時間でこれだけの花粉が混ざるんですから、相当な量の花粉が飛散しているんでしょうね。
    花粉症の人がこれを見るだけで鼻がモゾモゾしてきそうです。

    いんちょ 花粉症じゃなくてスミマセン m(_ _)m

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    殺そ剤食べちゃった
    2019年02月02日 (土) | 編集 |
    今日お昼休み直前に、ラブラドールさんが「殺そ剤を2袋食べちゃいましたー!!」と来院されました。

    ワルファリン (2)

    中身はこんな

    ワルファリン (1)

    私「食べたばかりですか?」
    飼主「1時間は経ってないと思います」
    私「吐かせましょう」

       (*ー”-)「かつ丼食うか?」じゃなくて・・・・

    催吐剤は当院ではトラネキサム酸の静脈注射をしています。
    その使用量は体重1㎏あたり1ml。
    そしてそのワンちゃんの体重は33㎏。
    え?33ml?そんなに在庫あったかな??

    在庫棚からかき集めて、12アンプル。
    なんと!丁度33ml!? 奇跡か!
    元気なラブさんを取り押さえてゆっくり静脈注射。

    やがて、ウグッ・・・ウグッ・・・・グエ~

    出た出た!無事にチューコロ2袋と想定外のビニールが。
    はぁ~、良かった良かった。


    さて、殺そ剤の成分は「ワルファリン」です。
    ワルファリンは抗凝固剤で、血栓症を起こしやすい人が服用することがあります。
    殺そ剤としての効果も抗凝固作用によるもので、摂取したネズミは腹腔内出血によって死亡します。

    ワルファリンの拮抗薬は「ビタミンK」です。
    運悪く催吐できなかった場合はビタミンKを1週間ほど投与することでワルファリンの作用を押さえます。
    今回はちゃんと吐いてくれたので大丈夫でした。

    ところで、納豆、クロレラ、青汁などにはビタミンKが多く含まれています。
    納豆にはナットウキナーゼという血栓溶解作用・抗凝固作用がある酵素が含まれていて、血栓症を起こしやすい人には良さそうですが、ワルファリンを服用している方が食べてはいけないというのはビタミンKのなせる技です。

    ちなみに、トラネキサム酸は最近は美白で有名になっちゃいましたが、病院では主に「止血剤」として使用されます。
    抗凝固剤を吐かせるのに止血剤を使うとは、なかなか出来た話ですね~。

    いんちょ

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    猫の目
    2019年01月22日 (火) | 編集 |
    美しい猫さんの目

    オッドアイ2

    歳をとるにつれて虹彩に茶色や黒っぽい色が付いてくることがあります。

    猫虹彩色素沈着 (1)

    猫虹彩色素沈着 (2)

    加齢による虹彩色素沈着、いわゆる”シミ”で病気ではありません。

    猫虹彩色素沈着 (4)

    晩年のグレースにもありました。

    しかし急速に広がったり増えたり、また、隆起してきたり萎縮したりする場合は要注意。

    虹彩の腫瘍

    この子の場合、縦長の瞳の2時3時方向が引きつっているように見えます。

    虹彩の腫瘍(矢印)

    こういう場合は”黒色腫”の可能性がありますから更なる検査(眼のエコーなど)が必要になるかもしれません。


    中にはこんな子も

    猫虹彩色素沈着 (5)

    こんなに色素沈着が多いと心配になりますね。
    でも1年くらい前から変わらないとのことですから、引き続き経過観察ですね。


    で、ミケキョとノブは、というと、

    猫虹彩色素沈着 (6)

    猫虹彩色素沈着 (3)

    まだまだ目は若い!

    いんちょ

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